【書籍】『NYPI』読破
「ジム・フジッリ」著、妻子を失った事件により、自ら犯人を追い詰める為に探偵になった父親を描くハードボイルド作品です。
NYPI・・・New York Private Investingatorのニューヨークの私立探偵であり、NYPD(~Police Department)ではない点に注意です。(他の方の感想を見てみようと検索した時に"NYPD"を入れて、あれっ、本作が全然ヒットしない、そんなに古い作品ではないのに──と困惑した私)
さて、本作の感想ですが、読みづらく、登場人物が入って"きにくい"内容です。なんでだろう、シリーズ物の中間作ではなく、シリーズ一作目と思われるのに。(勘違いであったら、ごめんなさい。シリーズ作品だから、いつものレギュラーメンバの描写詳細をしなかった。。。という訳ではない模様)
主人公である「テリー・オア」視点で描かれているのですが、情報量が少なすぎる・・・・・・。主人公からしたら、今までも良く会っている人物であり、既に見知っているので詳しい説明はいらないのかもしれませんが。。。いやいや、そこは"リアル"ではなく、小説としての記述力で出て来る登場人物達をもっと<見える化>してくださいよ。
上記より、主人公を含め、周りを固める登場人物達に"気持ち”が入らず、いまいち進みが遅い読書となりました。
その淡泊な点が、意図して妻子を失った男の描写、気持ちを表しているのかもしれませんが、私にはただ単に読みにくいなぁ、との感触を与えました。
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元は小説家、しかし今は探偵を営む男「テリー・オア」。妻子の死の原因である男を探し出したいが、ジョギングでタクシー運転手殺しに出逢い、友人が営む個展ヘ行けば爆破事件に巻き込まれる。
探偵業の成長!?いや、興味と義務感から犯人探しを始める「テリー」、辿り着いた真相とは。。。
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(記:スッタコ小僧)
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