【書籍】『クイーンのフルハウス』読破
「エラリー・クイーン」著、二人の著者のペンネームと同名、推理小説家「エラリー・クイーン」が推理を巡らす推理小説、短編集です。
タイトルからトランプが絡んだ事件集かな、と思ったら、単に長めの短編3本、ショートショートに近い短編2本構成からの命名でした。
さて、事件の題材はと言うと──"ダイイングメッセージ"系が多く、犯人は・・・の正直、私が好みでないモノばかり。
"死に際の伝言"は、言語・お国柄に大分、依存するからなぁ。まあ、本作は分かり易い、いや、簡単過ぎるくらいの内容で、あまりにも<あっさり>でしたが。
・「ドン・ファンの死」
とある小金持ちの道楽!?人気の出ないアマチュア劇団、そこでプロを呼ぶことになるが・・・・・・。
うーん、あまりにも解に直結してしまう翻訳だったなぁ。動機も著者作品で既出だし。"ダイイングメッセージ"系です。
・「Eの殺人」
扱っている情報から出入りが厳重に管理された塔での殺人。"ダイイングメッセージ"系です。
・「ライツヴィルの遺産」
不審死・・・遺産を持った義母が三人の子供達に残さず、コンパニオンへ。やがて狙われるコンパニオンの女性、果たして犯人は。
推理小説を読み込んでいる人には、所々にデジャヴを感じる。。。そもそも<エラリー・クイーン>らしさって、何だっけと本短編集を読んでいて感じる──。
・「パラダイスのダイヤモンド」
盗まれたダイヤモンドはどこ!?容疑者が最後に発したメッセージの真相とは・・・。"ダイイングメッセージ"系です。
・「キャロル事件」
喧嘩した同僚が翌日に死体で発見。妻の事を考えて、どうしてもその時間帯のアリバイを警察に告白できない男の苦悩。
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前述の通り、好みでない(推理)題材ばかり扱っているし、<クイーンらしさ>というかロジカルな謎解きの楽しみも少なかったかな。
後期や晩年の作品に"ダイイングメッセージ"系の事件ばかりになるのは・・・・・・ちょっと、どうだろう。
さて、最後に著者シリーズ作品(感想)一覧へのリンクを──。
(記:スッタコ小僧)
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