【書籍】『白夜の警官』読破
「ラグナル・ヨナソン」著、邦訳されていない作品を含めると本作は<警官アリ=ソウル>シリーズ5作中(2014年)の第2作目(2011年)、警察小説です。
最初に第五作目である『極夜の警官』を読んでいるようで、感想を見直すと高評価──なので、本作とても期待して読み進めたのですが・・・。
~うーん、少し事件の真相に繋がる視点不足かな。~
およそ凶悪な事件は発生しないと思われているアイスランドのとある町で発生した事件。
現地警察の「アリ=ソウル」はもちろんの事、事件の取材にきた女性レポーター、果ては事件とはあまり関係のない「アリ=ソウル」の元恋人、色々な人物の視点から事件と公私を含めた生活を描いていくスタイル。
上記"スタイル"が現実感を醸し出す効果を発揮しているのかと思いますが、ちょっと推理/警察モノとしては"視点"が足りなかったのでは──と感じました。
もう少し、事件の真相への伏線やサスペンスを煽る視点や回想場面があったら・・・。
(記:スッタコ小僧)
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