【書籍】『新選組血風録』読破
「司馬遼太郎(しば・りょうたろう)」著、幕末の剣客集団「新選組」の(に関わる含む)15エピソードを集めた時代小説です。
「司馬遼太郎」さん・・・名前が"大き過ぎて"、敬遠していたわけではないけど、作品を読んでいない著者の一人でした。なんか、ハードル高そうだなぁ、相当、歴史に詳しくないと楽しめないのではないかと。
本書(角川文庫・新装版)の解説を読んで、上記が全くの勘違いである事が分かりました・・・『本名で出すのが恥ずかしくて、好きな「史記」の著者の名にあやかって、<司馬>に遥か(はるか)及ばぬという意味』だったと。雑誌に連載された小説だし、そんなに身構える必要なない。
読んでみると、確かに読み易い、スラスラっと思っていたより相当、"軽く"読み終わる作品群でした。
子供の頃、漫画で読む歴史や偉人シリーズを親が購入してくれたお陰で、日本史と日本の偉人には結構、知識があったと思うのですが、「新選組」の記憶があまりない・・・あまり題材として扱われなかったのかなぁ。
邦画で結構、扱われていたとは思うのですが、SF&洋画っ子だったので。まあ、有名処の名前と人物像ぐらいか把握していたのですが、アニメ『銀魂』の"字"違い(いや、中身も全く違うって──)のキャラクターに大分、汚染されている状態でした。
本作を読んで、"新選組"の実像を知る事ができて良かったです。こんな殺伐と、死が隣り合う時代だったんだと──。また登場人物達の諸々の"弱さ"(逆もあり)というか、人間味が感じられる内容で、なんだろう、不思議な身近さも感じる作品でした。
さて収録されている作品は以下の通り。
・油小路の決闘
・芹沢鴨の暗殺
・長州の間者
・池田屋異聞
・虎徹
・前髪の惣三郎
・胡沙笛を吹く武士
・三条磧乱刃
・海仙寺党異聞
・沖田総司の恋
・槍は宝蔵院流
・弥兵衛奮迅
・四斤山砲
・菊一文字
(記:スッタコ小僧)
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