【書籍】『厭な小説』読破
「京極夏彦」著、日常の些細な⇒多大な厭な事+怪奇──ホラー!?妖怪!?、まさに"怪"作との表現が嵌る一冊です。
久しぶりの著者の作品、著者の作品にはハズレが少なくて、文字ビッシリで読み応えがあるものの次が気になり読書スピードは落ちない印象があります。(本作は意外。文庫版を読んでおりますが、文字”みっちり"ではなく、内容と比較して伝わりにくいのですが、紙の記述は余白が多くてライトな感じ。)
ここ最近、諸々(心身共に)疲労が溜まっている中、タイトルと内容説明から、ズーンと落ち込んでしまうのではないかと懸念したのですが、杞憂でした。
私が大いに共感する/経験した"厭な事"が少なかったからでしょうか。それともバイオレンスやホラー系は、結構、どのジャンルでも"過激"な作品があり、経験上、触れてきた結果でしょうか。
積み重なりエスカレートする厭な事、そして絡まる怪奇、そして厭な結末と────日常に接近した怖さが味わえる作品です。
(記:スッタコ小僧)
« 【書籍】『短編ミステリの二百年1』読破 | トップページ | 【書籍】『僕の血を吸わないで』再読 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【書籍】『狐には向かない職業』読破(2024.09.15)
- 【書籍】『戦力外捜査官 姫デカ・海月千波』読破(2024.09.15)
- 【書籍】『鍵穴 警部ヴィスティング』読破(2024.09.14)
- 【書籍】『特捜部Q-自撮りする女たち-』読破(2024.09.08)
- 【書籍】『幸せなひとりぼっち』読破(2024.09.06)
コメント