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2024年1月20日 (土)

【書籍】『厭な小説』読破

 「京極夏彦」著、日常の些細な⇒多大な厭な事+怪奇──ホラー!?妖怪!?、まさに"怪"作との表現が嵌る一冊です。

久しぶりの著者の作品、著者の作品にはハズレが少なくて、文字ビッシリで読み応えがあるものの次が気になり読書スピードは落ちない印象があります。(本作は意外。文庫版を読んでおりますが、文字”みっちり"ではなく、内容と比較して伝わりにくいのですが、紙の記述は余白が多くてライトな感じ。)

 ここ最近、諸々(心身共に)疲労が溜まっている中、タイトルと内容説明から、ズーンと落ち込んでしまうのではないかと懸念したのですが、杞憂でした。

 私が大いに共感する/経験した"厭な事"が少なかったからでしょうか。それともバイオレンスやホラー系は、結構、どのジャンルでも"過激"な作品があり、経験上、触れてきた結果でしょうか。

 積み重なりエスカレートする厭な事、そして絡まる怪奇、そして厭な結末と────日常に接近した怖さが味わえる作品です。

(記:スッタコ小僧)

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