【書籍】『スペイン岬の秘密』再読
角川新訳で「エラリー・クイーン」の国名シリーズ第九弾、"読者への挑戦状"付──本格推理小説です。
~国名シリーズ最後の作品──という理由ではなく、当初、再読はかなり先になりそう・・・と思っていた作品です。~
なぜなら、国名シリーズの中で<一番、事件内容および犯人>をしっかり記憶しているからです。
それだけ、印象と記憶に残る事件と犯人という事の裏返し。
国名シリーズの新訳での再読で、今まで<過去読んだ時以上に感心>する事が多く、そして楽しめた事から延び延びとなっていた本作、やっと読みました。
~犯人絞り込みの論理は"やっぱり"俊逸!!でも、「エラリー」自身によるミスリードは如何なものかと・・・。~
犯人と内容が記憶に色濃くても、楽しく読み進められたなぁ。(決して、内容が分かっているから、スラスラというわけではない。)
著者が読者への挑戦を細心に心掛けている分、探偵である「エラリー」の視点にたった描写に引き込まれる──よし、色々な情報を吸収して真相に辿り着くぞ、と。
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スペイン岬にある大富豪の別荘。海岸で富豪の娘と富豪の妻の弟-叔父が大男に襲われて誘拐される。
どうやら叔父は、別荘に滞在中の色男に間違えられた模様、娘は近くの別荘に監禁されるも叔父は失神させられて連れ去られてしまう。
娘の監禁された別荘は、丁度、休暇を楽しもうとしていた「エラリー」と友人の判事の目的地。
娘を解放し、大富豪の別荘へ行ってみると・・・・・・。
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なんか「エラリー・クイーン」を再読していると「S・S・ヴァン・ダイン」も再読したくなってきました。
ミステリの古典作品、時々、無性に読み返したくなりますね。
さて、最後に著者の作品一覧を。
(記:スッタコ小僧)
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