【書籍】『ニッポン樫鳥の謎』再読
「エラリー・クイーン」著、国名シリーズ第十弾・・・ではない、作家であり遭遇した事件の名探偵も務める「エラリー・クイーン」が活躍する本格推理小説です。
本作、再読が怖かった──なぜなら、初読時の印象が「最悪」だったからです。
国名シリーズなのか、日本もあるんだ、楽しみ。おっ、もしかして〇室ものか、どんなトリックなんだろう。・・・えっ。
当時、その他に読んでいた推理小説傾向から期待していた謎と解答が大幅に逸れていたのでしょう、相当、「ガックリ」した記憶のみ残っています。
この所、「エラリー・クイーン」作品再読にて、大多数の作品が<評価好転>となっているのですが、本作は流石に無理だろうなぁ──と思っていました。
~あらら、何で最後のシーケンス、記憶に残ってなかったのだろう。~
初読の時は、前述の種明かし部分でのガックリが強すぎて、最後部分を何故かスルーしてしまったのだろうか。
今回の再読にて、本作の<評価一変>です。記憶に刻まれている結末までの事件発生・捜査過程・種明かしまでは、正直、読むのが辛かったのですが、最後の最後で<吹き飛ばして>くれました。
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名声を得て、過去に棲んでいた日本を模した家・庭園で過ごす女流作家。
庭に続く扉には閂、前室の居間には作家が仕事を終えるまで、待っていた婚約者の娘「エヴァ」。
誰も出入りできない、しなかった中、電話に出ない作家を不信に思った「エヴァ」が部屋に入ると───。
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さて最後に著者の作品一覧と過去の感想へのリンクを──。
(記:スッタコ小僧)
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