【書籍】『冷えきった街/緋の記憶 日本ハードボイルド全集4 仁木悦子』読破
ここ最近、気になっている日本ハードボイルド全集───海外作品では触れてきたけど、このジャンル、日本作家さんの作品をあまり読んでおらず、新たな出逢いがあるので楽しんでいます。
今回は、「仁木悦子」さん、お名前は聞いた事があるのですが、読んだ記憶がないなぁ。略歴を見ると推理小説の方がメイン?、江戸川乱歩賞も受賞している作家さんのようなのですが、なんでこの"ハードボイルド全集"まで出逢う事がなかったのだろう。
収録されている作品は表題作の『冷えきった街』長編に短編5つです。
いずれも「桐影(とうえい)秘密探偵社」で働く探偵「三影潤」が主人公の作品でまとめられています。
『冷えきった街』は、屋敷の見取り図と住居の見取り図が出て来るなど、「あれっ、ハードボイルド?」と思うトリック含みの内容となっております。
まあ、登場人物達の苦悩、その結末から、まさにタイトルにあった【ハードボイルド > 推理物】と感じる作品ではありますが。
短編は、最近はこの手の発言はNGのようですが、"女性らしい"視点を感じる内容が多かったです。やはり主人公は男性なのですが、なんだろう、やっぱり読んでいると、女性作家さん、と滲みでてくるような・・・。(事件の小道具や真相到達への肝など、ハッキリしたものから、読んで漠然と感じる部分など)
上記が悪いと言っているのではありません、逆にその点が<ハードボイルド作品>として、独特の印象を残してくれました。
収録されている作品は以下の通り。
・『冷えきった街』
・『色彩の夏』
・『しめっぽい季節』
・『美しの五月』
・『緋の記憶』
・『数列と人魚』
(記:スッタコ小僧)
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