【書籍】『帝王死す』再読
「エラリイ・クイーン」著、あの素晴らしいライツヴィル作品群から今度は武器商人富豪が治める孤島での事件、小説家であるが非凡な探偵力を持つ「エラリイ」と父親「クイーン」警視が事件に挑む推理小説です。
~どうしたんだ、著者。。。二番煎じ・・・しかも、<著者自身>の──という印象しか受けない。~
当時、シリーズ発表順に読んでいた読者の印象はどうだったのだろう。
私だったら、館シリーズの『人形館の殺人』を読んだ直後と同じ"ガックシ"──の衝撃を受けたでしょう。
裏表紙のあらすじを読むと<不可解な密室殺人>と"そそる"謳い文句、しかし、実際の事件では・・・・・・そのシチュエーションでは、もう真相は──。
「ライツヴィル」シリーズからの序盤、事件が発生するまで"丁寧"になっている、描いている新構成(昔は推理問題として「問い」発生が早い早い)・・・・・・そこも本作では逆に仇となっている、孤島における帝王の所業を延々説明。一応、伏線が散りばめられてますが、"人間"よりも"場所"と"状況"説明がメイン。読み進めれましたが、正直、疲れました。
タイトルと動機探しが"活きている"作品となっていますが、前述の宣伝文句は適切ではない、変に裏切られる事になるので、もし本作も新訳するのであれば、その点、改善して欲しいです。
さて、最後にシリーズ一覧と感想へのリンクを。
(記:スッタコ小僧)
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