【書籍】『輝石の空』読破
「N・K・ジェミシン」の三部作、完結篇───地殻変動に伴う厳しい季節が周期的に訪れる、厳しい日々を過す人類と・・・謎とその行く末が決まるSF(+ファンタジー)作品です。
ヒューゴー賞三年連続受賞との文言に釣られて手に取った本作、最後の最後まで視点と構成が凝っていて、ほぼほぼ会話や思考で"動き"の描写が少ないのに退屈せずに読めてしまう。
強力な力も持つもメインとなる登場人物は傷つき、またはまだ幼かった女性ばかり。
感情的な失敗、そして後悔、色々と苦悩、読んでいる側がイライラやもどかしい場面が多々あるも、最後の最後まで突き進んでいく姿に胸、打たれるものがありました。
ちょっと間隔が空き過ぎたか、消化しきれていない部分もあるので、いつか三冊を一気に読み返してみたい作品となりました。
前述の"構成の妙"(伏線含む)があるので、繰り返し読みに相当、適している作品かと思います。(ただ、文量がネックですが。)
推理小説ばかりはいけない、色々なジャンルを──で、入れ込んでいるSF作品、流石、絞られて邦訳されているだけあって、当たりが多い・・・まあ、今作は"〇〇受賞"で選定した事も多大に影響していますが。
さて、最後に作品一覧(過去作は感想へのリンク)を。
『輝石の空』(本書)
(記:スッタコ小僧)
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