【書籍】『影のない四十日間』読破
「オリヴィエ・トリュック」著、日照時間の少ない北欧を舞台にした警察小説、それとも先住民とトナカイ警察・所有者達を描いたサスペンス・・・えっ、〇〇探しの冒険譚!?作品です。
複数の賞を受賞した「傑作ミステリ」との記載があり、大分、期待して読み進めたのですが──
~えっ、本作はシリーズ作品の一部なのか。それとも次へ続くなのか。。。えっ、結局、描きたかったのは何だろう。~
色々なモノを描いているのですが、どれも"もどかしさ"を残す中途半端な決着との印象でした。
なので、本作は前段作品か、もしかしたら後続作品があり、その中で"もどかしい"点へ解答してくれているかもしれません。
仮に<この一冊>で完結しているのだとしたら・・・吃驚ですよ。
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先住民サーミ人・・・久しぶりに世に出てきた伝統の太鼓が博物館から盗まれる。
そして期間を空けず、トナカイ所有者の一人が殺害される事件が発生する。
トナカイ警察のベテラン「クレメット」と新人「ニーナ」が捜査に乗り出す。
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社会、政治的な問題について描きたかったのか・・・うーん、触れているけど"薄い"なぁ。(まあ、簡単に解決や結論が出る問題ではないだけに、記載は難しいのかと思うのですが。)
トナカイ警察については、、、まあ、その構成や活動実態は若干、分かりますが、その苦労や"やりがい"といったモノは伝わって来なかったので、その点も著者の書きたかった事ではないのかな。
ベテランと新人コンビ、この主人公達の過去や経験を掘り下げた・・・は、無かったので"人"を描きたかった訳でもないのか。
後半は前述の〇〇探し状態となり、過去に関する意外というか、唐突の関係と真相を繰り出してきたり、ちょっと詰め込みというか、無理矢理感がある終盤となっており、ちょっと消化不良でした。
(記:スッタコ小僧)
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