【書籍】『クリスマス・プディングの冒険』再読
「アガサ・クリスティー」著、名探偵「ポアロ」物5編、村の名探偵「ミス・マープル」物1編を収録した短編集、推理小説です。
~著者作品好きのバイアスがかかっていますが、やっぱり面白い。~
ただ、少し違和感に感じたのは、利用されている"騙し"が類似していること。
展開や舞台設定が大きく異なるので、読んでいる際はあまり気にならなかったのですが、こうして記事にしようとして各作品の真相を思い浮かべると非常に強く思い起こされます。
意図的にそうしているのかな、でも思い出すと「もっと色々なバリエーションの騙しを入れた方が。。。」と思ってしまいます。
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・クリスマス・プディングの冒険
若き王子さん、異国の地でハメを外し過ぎて一族に伝わる宝石を騙し取られてしまう。
その奪還を依頼された「ポアロ」、英国の典型的なクリスマス開催されるとある屋敷へ。
・スペイン櫃の秘密
急な出張でパーティーには来られない予定だった夫が、パーティー会場となった友人の宅の櫃から翌朝に死体で発見される!!。
珍しく新聞記事で事件に興味を持った「ポアロ」、丁度、発生した友人経由の依頼より、事件解決に乗り出す。
・負け犬
夫人の直感・・・「甥は犯人ではありません、犯人は」。被害者妻の直感により、その話相手経由で事件を依頼された「ポアロ」。
興味を引く事件内容でなかったものの、伝えに来た若い女性の態度が気になり、事件が発生した屋敷を訪問する事に。
・二十四羽の黒つぐみ
決まった曜日に決まった食事をとる老人。けど、一度、珍しく"そのルーチン"を逸脱したと聞く。
そんな内容を友人と話題にした一週間後にその老人が・・・。「ポアロ」、事件に乗り出す。
・夢
呼び出された「ポアロ」、依頼は発生した事件ではなく、依頼者が見る「夢」のご相談!?。
・グリーンショウ氏の阿房宮
「マープル」の甥で小説家の「レイモンド・ウェスト」が遭遇した屋敷とそこの当主である老嬢。
丁度、亡くなった夫の日記を整理しているとの事で、知り合いの女性を紹介する。
やがて、その女性は事件を目撃する・・・「ミス・マープル」安楽椅子探偵能力、発揮です。
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さて、最後に著者作品一覧と過去感想記事へのリンクを。
(記:スッタコ小僧)
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