【書籍】『鳩のなかの猫』再読
「アガサ・クリスティー」著、名探偵「ポアロ」が最後に"ちょっとだけ"活躍する推理小説・・・巻末解説の通り、サスペンス小説の方に近いかな。
クーデター前に持ち出された王子の宝石、持ち込まれたと思われる名門女子学校で発生する殺人事件、舞台設定の説明は十二分なのですが、どうもそれが面白さに直結していない感じがします。
タイトルは記憶に残っているも、内容は"すっかり"と忘れていた本作。
読み出して中盤には誘拐事件の真相は記憶から浮かび上がってきましたが、主線の事件犯人は上がって来ず・・・「ポアロ」の犯人明かしを謹聴しても、成程!!──とはいかない、少し残念な読後感でした。
女学校を舞台にした所から、女学生達による探偵&ちょっとした冒険でも描かれているのかな、と思ったのですが・・・変にちょっとだけ入れたなぁ。(流石に本作は著者の晩年?に近い作品だけに、学生視点で大部分を占めて”冒険"はできなかったのだろうなぁ。でも、学校経営/経緯/今後について、諸々書かれても。。。)
~せっかくの舞台を活かしきれていない、加えてタイトルも。~
印象と記憶に残る題名なだけに残念です。
さて、再読&全作の感想をブログに・・・も、いよいよ残り作品数が少なくなってきました。
まだまだ再読で期待以上に楽しめる作品が残っていると良いなぁ。
(記:スッタコ小僧)
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