【書籍】『マーダーボット・ダイアリー』読破
「マーサ・ウェルズ」著、かつて大量殺人を犯したが"高価"ゆえに記憶消去されて再び保険会社の貸し出し警備ユニットとして働く"弊機"の日記、SFアクション作品です。
~設定だけでなく、自分の事を"弊機"を呼ぶボットの語り口と思考、そしてもちろん事件に立ち向かうアクション、アクションも面白い。~
各種賞を受賞したのが分かりますというか、ちょっと意外。
設定と内容がとても分かり易く、馴染み易い・・・今までSFの賞を受賞した作品というと一部、ちょっと難解とも思える、取っつきにくい部分もあったりした記憶があるのですが、本作はどこをとっても"入り易い"作品かと思います。
上下巻に分かれた文庫版の表紙も「SFアニメ調」であり、手に取り易い工夫がされているのですが、逆に無骨というかお堅い!?SF好きからは手が離れてしまいそう。。。
本作には中編が上巻・下巻共に二作品ずつ入っており、連作中編集といった内容です。
宇宙開拓時代なのかな、無法者・・・ではないけど、利益の為に人殺しも厭わない調査・開拓会社があり、現地の危険回避・安全の為に兵器などを持つ保険会社が忙しい世界。
過去に基幹システムの問題から"暴走"し事件を起こしてしまった考える"弊機"は、ハッキングにより基幹システムから離れ、こっそり自らの意思で仕事に励む、忙しくない時はダウンロードしたドラマを楽しむ、ボット。
ただ、"人を守る"指名がバッチリ刻まれており、自身の危険/破壊->破棄も恐れず、危険に突っ込んで行く──。
検索してみると、おおっ、本作、続編が何冊も邦訳されているんだ、まだまだ楽しめそう、良かった。
(記:スッタコ小僧)
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