【書籍】『占星術殺人事件』再読
「島田荘司」著、私を日本の"本格推理小説"に目覚めさせてくれた、嵌らせてくれた思い出深い作品です。
本書がなければ、日本の推理小説に手を伸ばすのは大分、遅くなってからだったはず。
最初に読んだ時は文庫版、表紙は女神像が描かれたモノだったと記憶しています。
占星術など占いには全く興味がないだけに、どうして手に取ったのだろう。タイトルからは惹かれないはず、帯などで興味を"そそる"謳い文句があったのかなぁ。
それとも本の厚さ・・・文量から旅行のお供に一冊で、長めのを─で、もしかしたら駅の小さな売店での少ない選択から選んだ一冊だったのかもしれません。
いずれにしても、大変良い出逢いでした。
今回は「改訂完全版」を再読しました。
~残念ながら想像していたより、当初/昔の感動と衝撃を味わう事はできませんでした。~
上記が率直な感想です、前述の通り、大変思い入れがある作品なので、また「改訂完全版」による加筆より、同等、もしかしたら初読以上に感銘を受けるかな、、、と期待した面もあったのですが。
~やはり真相、忘れがたいトリックのネタをハッキリと憶えているだけに、厳しかったかな。~
提示された事件の情報、最後の最後まで五里霧中な状況で、終盤に一気に辿り着かなかった真相披露!!の"カタルシス"が読み所の本作だけに<経験済み>は思ったより影響が大きかったなぁ。。。
再読でも散りばめられた伏線などにより、楽しめる作品もあるのですが、本作は再読──真相を知った上での読み込みだと<冗長部分>が余計に際立つというか、気になって楽しさが"減"となってしまったかな。
本作以外にも"御手洗潔"シリーズ「改訂完全版」が出ているので、本作を機に再読開始するか・・・と思っていたのですが、ちょっと読み返しが怖くなってきました。
(記:スッタコ小僧)
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