【書籍】『教会で死んだ男』再読
「アガサ・クリスティー」著、ポアロ物11、ホラー1、ミス・マープル物1を収録した短編作品集です。
文量は少ない(そう感じている、感じさせているだけ!?)のに読み応えはバッチリ、と言っても"重い"わけではなく、スラスラっとでも推理/ミステリーの楽しさは十二分に楽しませてくれる、相も変わらず「流石」としか言いようがありません。
どの作品もテレビシリーズでも見ているはずで、真相も分かっているにも関わらず、また再読でも面白いと感じるなんて・・・やっぱ、凄いよ。
収録されている作品は以下の通りなのですが、なんでタイトルをミス・マープル物の作品にしたんだろう。
正直、他の収録作と比較すると私的には見劣りする作品であり、ポアロ物の作品から取った方が良かった気が。
まあ、『スズメ蜂の巣』なんかが、タイトルに採用するとしたら合っていたかな。
・戦勝記念舞踏会事件
映像化で見た方が良い作品です。うーん、扱われている仮装に不慣れな日本人向けに絵があったらなぁ。
・潜水艦の設計図
・クラブのキング
・マーケット・ベイジングの怪事件
・二重の手がかり
・呪われた相続人
・コーンウォールの毒殺事件
・プリマス行き急行列車
・料理人の失踪
・二重の罪
・スズメ蜂の巣
長編化?基となった作品もあり、また数々の推理小説作品に触れてきた読者にとっては、直ぐに真相到達や驚きは少ないかもですが、クリスティー作品の肝はその点ではないので。
・洋裁店の人形
突然、周りの人達に意識され始めた人形。いつからあったんだっけ。あれれ、移動している!?の怪異譚ですが、まあ、怖くはないかな。
・教会で死んだ男
ちょっと「ミス・マープル」の無駄遣いというか、かの探偵の特色は、あまり活かされていない内容かと。
本当に何で本作が表題作に・・・。
さて、最後に著者作品一覧(そして感想)へのリンクを。
(記:スッタコ小僧)
« 【書籍】『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』読破 | トップページ | 【アニメ】『異世界おじさん』を見た »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【書籍】『狐には向かない職業』読破(2024.09.15)
- 【書籍】『戦力外捜査官 姫デカ・海月千波』読破(2024.09.15)
- 【書籍】『鍵穴 警部ヴィスティング』読破(2024.09.14)
- 【書籍】『特捜部Q-自撮りする女たち-』読破(2024.09.08)
- 【書籍】『幸せなひとりぼっち』読破(2024.09.06)
コメント