【書籍】『Zの悲劇』再読
「エラリー・クイーン」著、著名な元俳優「ドルリー・レーン」シリーズ第三弾、本作の視点は元警視となった「サム警視」の娘「ペイシェンス」視点で描かれている本格推理小説です。
~初読時はそんなに面白い、楽しめたと感じなかったけど、再読により評価が大きく変わる著者。~
上記が私の中の「エラリー・クイーン」像/評です。
当時好きだった推理小説の内容に依存していたのかと思います。
色々読んできた今、再読により"その凄さ"がやっと分かってきた──のが、私自身です。
さて本作ですが、「ドルリー・レーン」シリーズの犯人は全て初読後、記憶に残っています。
前述の感想と矛盾しているようにみえる事象ですが、やはり本シリーズ独特の"特異"な内容から犯人は記憶に残っているのですよね。
その中でも本作は、事件および犯人追求における記憶が薄く、当時の私には相当、楽しめなかったのかなぁ、とXとYを読後、しばらく間を空けてました。
丁度、他に読んでおきたい作品もなかったので、読んでおくか。でも、前述のイメージから読み進めるのが大分、遅くなりそうだなぁ。
・・・てな、感じで読書開始したのですが、その予想を裏切ってくれました。
「ペイシェンス」視点、読み易い、えっ、事件と展開に動きがあり、次へ次へと頁が進む、成程、色々な糸/意図がここで繋がって"この推理・結論"に到達するのか。
~相変わらず、再読による評価向上。~
最終作も読むタイミングが早まりそう、楽しみです。
最後に作品一覧へのリンクを。
(記:スッタコ小僧)
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