【書籍】『狩場の悲劇』読破
普段、ミステリ小説など書かない作家の若き日のミステリ小説・・・巻末に江戸川乱歩さんの解説があるようだけど、前述の経緯から、あまり期待せずに読み始めた作品です。
「アントン・チェーホフ」著・・・すいません、著者、知りません。元々自国問わず、近代文学作品といったもの、読まないので。(義務教育で読んだぐらいかな。著名な作品ぐらいは和洋問わず、いつかは読んでおこう、とは思っているのですが。)
さて、本作の感想ですが、ネガティブな前提があったにも関わらず、意外とダラダラせずに"読み切れました"。
小説の構成は、元予審判事が持ち込んだ小説形式、小説の中に隠された伏線・謎を読み取ろうと気を張った結果、序盤のロマンス(ドロドロ愛憎劇ですが)が想定外に詰まらず、読み進められました。
本作が書かれた当時における推理小説作品状態を鑑みると、内容に驚き、また人物像にも"グサリ"と印象づけられました。
『世界ミステリ市場に残る大トリックを駆使した恋愛心理サスペンスの古典』の謳い文句、あながち大袈裟・大風呂敷ではなかった点に感動しました。
(記:スッタコ小僧)
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