【書籍】『死の味』再読
「P・D・ジェイムズ」著、英国推理作家協会賞受賞、各種描写の細かさが光る警察小説、ミステリーです。
1986年か、古典というには古過ぎないのですが、この重厚感は著者独特、文量もね。
周りの家(内外)、風景、そして警察側、捜査で質問される側、いずれの側の心情描写も本当に細かい作品です。
なので、読むのが相当"重い"と感じるのですが、意外に読んでみると「思ったり軽い」、負担がそんなにかからない・・・でも、人の裏面、その結末には"ズーン"と喰らうのですが。
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ゴシップの影響か、突然、閣僚を辞任した政治家が教会にてホームレスと共に首を刃物で切られる事件が発生・・・。
新しい捜査班を立ち上げた「アダム・ダルグリッシュ」警視長、メンバ「ジョン・マシンガム」主任警部、「ケイト・ミスキン」警部が事件に立ち向かう。
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初め再読とは気づきませんでした。
確かに事件と真相が地味で忘れてしまうなぁ、という点は、今回読んだ結果も痛感しました。
でも、内容を思い返し、そしてタイトルの味も考えると、結構、記憶に刻まれる作品だと思うのですが、おそらく若かりし頃、読んだ時は「ただただ描写が細かく、読む文量はあるのはありがたいが、地味な作品だなぁ。」という感想で終わったのかと思います。
本に限らず、また度々記載してますが、読んだ時期、年齢・背景・状況・前後に触れたモノによっても、色々感想は変わるので、本作もその一つかな。
今回は、「評価上昇」の結果、良かったです。
(記:スッタコ小僧)
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