【書籍】『悪童 エリカ&パトリック事件簿』読破
「カミラ・レックバリ」著、スウェーデンの避暑地フィエルバッガで発生する"重厚な"事件を描くミステリ、シリーズ第三弾です。
~本当にズーンと来るし、残る。。。こりゃ、少子化になるわな。~
タイトルから連想される理由からではありません。。。悲しいかな、人の善もあるけど、悪というか闇の印象が強いなぁ。
現代の7歳の少女殺害事件と平行に描かれるとある女性の物語・・・自身の欲望、問題は他人のせい、そして子供への愛情は───。
~はあ、ここ最近、ニュースでも良く耳にする事件もあるし、本当、世の中、どうなっているのだろう。~
別にここ最近の話ではないのか、単に現代の情報網発達により表に出てきているだけなのか。
それとも生活、世の中が厳しくなってきた事が増加の影響なのか。
本シリーズ真相が明かされると、意外な(大きくはないけど)驚きがあり、そしてガンッと納得できるというか浸透してくる。
色々な視点から色々な事を、事件だけに限らず、その生活と周囲を含めて描いていく、、、なかなかボリュームがあり、読み進めるのは辛くはない、逆にどんどん読み進み最後に到達したいのだが、前述の"文"量にてガッツリした読書が継続する作品です。
三作目もこのクオリティ、本当に脱帽です。出逢えて良かった作家さん、ただ、気分を高揚したい時、ほっとしたい時に読むには全くお薦めできない作品ですけど。
色々と豊かになった現代、でも気候も含めて色々と異常な事が起こるようになったなぁ。
人の心も穏やかになったと思いきや、平和ボケだったのか、世界はそんなに優しい世界だけではない事を改めて再認識させられましたね。
人というか、国も"そんなに変わらないんだ"という事も、痛感させられました。。。なんで、"悪"と人が誰もが考える事を実施し、そしてそれを"是"としてしまうのか。
そう簡単に人は変わらないんだ・・・はぁ。
ちょっと最後は、話が脱線しましたが、本著者の作品、今後も既刊、どんどん読んでいこうと思います。
<エリカ&パトリック事件簿>
・氷姫
・説教師
・悪童
・死を哭く鳥
・踊る骸
(記:スッタコ小僧)
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