【書籍】『土蛍 猿若町捕物帳』読破
「近藤史恵」著、南町奉行所の同心「玉島千陰(たましま・ちかげ)」が奇妙な事件に推理を巡らす時代推理小説、第五弾の短編集です。
著者の作品、結構、色々読んでいたつもりだったのですが、本シリーズ、全く知らなかったなぁ。
あまり"時代~"には手が出ない方なのですが、著者の名前で手に取りました。
事件の謎、謎解きに対して「おおっ」という作品は見られませんでしたが、全体を通した雰囲気というか、事件の流れとその解決、背景には一本線がきちんと通っているようで、意外とスルスルっと読み終わる事ができました。
今度、シリーズ第一作目など、本シリーズの始まりとなった作品を読んでみたいと思います。
・むじな菊
長屋でのとある夫婦と妻の兄とのトラブルを気に掛ける差配人。その差配人が刺殺される事件発生・・・果たして、トラブルを起こしていた無頼漢の兄の仕業かと思いきや。。。
・だんまり
暗闇で歩いていると髷を切り取られる事件発生、並行して「千陰」の知り合いの知り合い兄妹での博打トラブル。
奇妙な事件と兄妹の行く末は。
・土蛍
芝居町・中村座にて、首つり発生・・・いや、これは殺人か。特に恨まれるような事がない被害者、果たして事件の真相は。
・はずれくじ
全くついていない男「直吉」。その運の無さを見込んで富くじ購入を持ち掛けられる。その後、「直吉」の死体が川に・・・まさか、当たって強盗に!?
(記:スッタコ小僧)
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