【書籍】『エラリー・クイーンの新冒険』読破
「エラリー・クィーン」著、父親に警視を持ち、その論理的な推理より犯人を追い詰める小説家・名探偵「エラリー・クイーン」が活躍する中短編集、本格推理小説です。
~収録作で一番長い「神の灯」は、既に類似の他作品を読んでしまった影響か、驚きは少なかった。でも、その他の犯人当て->絞りは、とても面白かったです。~
やっぱり著者には大掛かりというか、トリック系の謎は似合わないのかな。
「神の灯」は"消失"系ですが、神秘的・不可思議系の展開は、「エラリー」探偵シリーズでは問題提起部分を読んでいても、何か居心地が悪い。
・神の灯
知り合いの弁護士の急な依頼にて呼び出され、道路を挟んで向かい合う黒い家と白い家に向かったエラリー。
そこで翌朝に遭遇した不可思議な現象とは。
・宝捜しの冒険
盗難されたネックレスを館と外で大捜索・・・果たして、宝の場所は。
・がらんどう竜の冒険
ドアストッパー紛失から発覚した主人失踪の真相とは・・・。
・暗黒の家の冒険
遊園地の暗闇迷宮での殺人。事件があった際に迷宮内にいた面々より、エラリー、犯人を絞り込む。
・血をふく肖像画の冒険
不貞を働くと血が流れるという伝説がある肖像画。伝説再現なるか。。。
・人間が犬を嚙む
野球場が舞台、大舞台を観戦に来ていた四角関係の元野球選手とその妻、そしてそれぞれの連れ。
エラリーの恋人パリスの予感は当たり、やがて事件が。。。
・大穴
競馬場が舞台、突然の事件、そしてその動機と真相とは。
・正気にかえる
ボクシングタイトルマッチが舞台、刺殺された死体、暑いのに不要と思われた盗まれたコートから、エラリーが辿り着く犯人とは。
・トロイの木馬
アメリカンフットボール場が舞台、盗まれた宝石の行方は。
後半のスポーツシリーズ、エラリーの恋人「ポーラ・パリス」が印象的でした。
登場作を読んでいないのか、忘れているのか、本シリーズに恋愛/ロマンス要素が混ざっているのが、とても意外─でも、悪くないです。
(記:スッタコ小僧)
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