【書籍】『カナダ金貨の謎』読破
「有栖川有栖」著の国名シリーズ、学者:火村英生と著者と同名小説家がワトソン役で活躍する中・短編ミステリです。
~最近、「エラリー・クィーン」再読による影響か、読後に内容を思い返すとそのロジックには感心する作品です。~
ただ、正直、読んだ直後は「んっ、久しぶりに日本の本格本格─と期待した割には肩透かし」の印象が強かったです。
〇船長が死んだ夜
ちょっと情景が浮かばなかった。推理の決め手となるポスター、私はあまり家に貼っていないしなぁ。
馴染みが無さ過ぎたのでしょうか。
掃除した際に、ゲームの初回特典などでポスターが多数見つかった事があるけど、流石に場所もなくて飾ってなかったしなぁ。
〇エア・キャット
ちょっとタイトルがあまりいい具合に混じっていないというか、絡んでおらず。。。
〇カナダ金貨の謎
表題作の割には・・・。
〇あるトリックの蹉跌
火村と有栖の出逢いの物語。
〇トロッコの行方
本作品集の中では、読後は一番、本作が"しっくり"来たかな。
区分 | タイトル | 探偵 | 年 |
---|---|---|---|
長編 | 月光ゲーム-Yの悲劇'88- | ☆ | 1989 |
長編 | 孤島パズル | ☆ | 1989 |
長編 | マジックミラー | 1990 | |
長編 | 双頭の悪魔 | ☆ | 1992 |
長編 | 46番目の密室 | ★ | 1992 |
長編 | ダリの繭 | ★ | 1993 |
短編 | ロシア紅茶の謎 | ★ | 1994 |
長編 | 海のある奈良に死す | ★ | 1995 |
長編 | スウェーデン館の謎 | ★ | 1995 |
長編 | 幻想運河 | 1996 | |
短編 | 山伏地蔵坊の放浪 | 1996 | |
短編 | ブラジル蝶の謎 | ★ | 1996 |
長編 | 朱色の研究 | ★ | 1997 |
短編 | 英国庭園の謎 | ★ | 1997 |
短編 | ジュリエットの悲鳴 | 1998 | |
短編 | ペルシャ猫の謎 | ★ | 1999 |
長編 | 幽霊刑事 | 2000 | |
短編 | 暗い宿 | ★ | 2000 |
短編 | 作家小説 | 2001 | |
短編 | 絶叫城殺人事件 | ★ | 2001 |
長編 | マレー鉄道の謎 | ★ | 2002 |
中編 | まほろ市の殺人 冬 蜃気楼に手を振る | 2002 | |
長編 | 虹果て村の秘密 | 2003 | |
短編 | スイス時計の謎 | ★ | 2003 |
短編 | 白い兎が逃げる | ★ | 2003 |
短編 | モロッコ水晶の謎 | ★ | 2005 |
長編 | 乱鴉の島 | ★ | 2006 |
短編 | 動物園の暗号 | ☆★ | 2006 |
長編 | 女王国の城 | ☆ | 2007 |
長編 | 妃は船を沈める | ★ | 2008 |
短編 | 壁抜け男の謎 | 2008 | |
短編 | 火村英夫に捧げる犯罪 | ★ | 2008 |
短編 | 赤い月、廃駅の上に | 2009 | |
長編 | 闇の喇叭 | 2010 | |
短編 | 長い廊下がある家 | ★ | 2010 |
長編 | 真夜中の探偵 | 2011 | |
長編 | 論理爆弾 | 2012 | |
短編 | 高原のフーダニット | ★ | 2012 |
短編 | 江神二郎の洞察 | ☆ | 2012 |
短編 | 幻坂 | 2013 | |
短編 | 菩提樹荘の殺人 | ★ | 2013 |
短編 | 臨床犯罪学者・火村英生の推理 密室の研究 | ★ | 2013 |
短編 | 臨床犯罪学者・火村英生の推理 暗号の研究 | ★ | 2014 |
短編 | 臨床犯罪学者・火村英生の推理 アリバイの研修 | ★ | 2014 |
短編 | 怪しい店 | ★ | 2014 |
長編 | 鍵の掛かった男 | ★ | 2015 |
長編 | 狩人の悪夢 | ★ | 2017 |
短編 | 濱地健三郎の霊なる事件簿 | 2017 | |
短編 | 名探偵傑作短編集 火村英生篇 | ★ | 2017 |
長編 | インド倶楽部の謎 | ★ | 2018 |
短編 | こうして誰もいなくなった | 2019 | |
短編 | カナダ金貨の謎 | ★ | 2019 |
(記:スッタコ小僧)
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