【書籍】『メインテーマは殺人』読破
「アンソニー・ホロヴィッツ」著、うーん、英国ミステリ、まだまだ現代に健在です。
『カササギ殺人事件』では仕掛けで驚かせてくれた著者、今作ではどんな仕掛けを─と期待したのですが、流石にポンポンと驚きの趣向は続く訳はない、でも推理小説としては十二分に楽しめた作品でした。
自らの葬儀を手配したその日に殺害された老婦人。調査を始めた元刑事とその事件を小説として書く事になった著者自身。
その小説がこの本、どんな仕掛けがある事やら、最初から気が抜けずに頁を読み進めました。
確かに犯人当て、面白かったですが、前述の"気が張っていた"部分が回収不足で読後、物足りなかったというのが正直な感想です。
ちょっと前作の事もあったのでハードルを上げ過ぎた感がありますが。
その代わり、著者の話、別記事にした映画を見る契機にもなったので、色々と別の意味で楽しめました。(それにしても著者の記載したシーンがあんな一瞬とは・・・映画、脚本って本当に大変ですね。)
ここ最近、北欧ミステリ、いわゆる事件性自体が暗く残虐な点で引っ張る作品ばかりで、謎部分で勝負してくる内容は久しぶり。
今後もこの手の作品が適度に出てくれる事を期待します。
(記:スッタコ小僧)
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