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2013年6月

2013年6月 9日 (日)

【書籍】『百鬼夜行 陰・陽』読破

 「京極夏彦(きょうごく・なつひこ)」著、"京極堂"シリーズの外伝というか、補完作品でしょうか。
陰と陽、それぞれで一冊です、最近、記事が滞る一方なので、一括して書いてしまっています。

~本編シリーズを読み返したくなりました。~

 著者、そして出版社の狙い通りでしょうか。
大分、記憶は薄れているのですが、本シリーズの色々な関係者のエピソードが詰まった作品です。
それぞれに京極さん描く妖怪に見合った、"現実的"なエピソード・・・・・・。

~この読者に"現実的"と思わせる点が、凄いと思います。~

 それにしても、久しぶりの「京極」作品、期待通りの面白さにて、ちょっと通勤お疲れ済みで読書が滞っていた私を奮起させてくれました。

 読書は、1回の時間がかかるせいか、映画やアニメと違って気軽に"再~"ができません。
でも、「京極」さんの作品をそれを実施させてくれる作品です・・・・・・まあ、数作品は、1読で内容が把握できなかった/面白さを汲み取れなかったというのもあったのですが。

(記:スッタコ小僧)

【書籍】『悲痛伝』読破

 「西尾維新(にしお・いしん)」著、人間殲滅を企む"地球"と戦う少年「空々空(そらから・くう)」を描いた・・・・・・何、小説だろう。

まさかシリーズ続編が書かれるとは思ってもいませんでした、うれしい新刊だったのですが・・・・・・

~おいおい、まさかの続くかよ。~

 謎・謎・謎、意表をついた展開で引き込んでくれたのは良いのですが、この厚さで繰り出しておきながら、続くにせざる終えないとは。
中身が詰まりに詰まって「伸びた」のなら納得がいきますが、どうも「伸びた」原因が、「空々」少年の無駄な思考と少年とは別舞台の余計な一幕、やたらと著者お得意の"人名"&"人"を繰り出す部分なので、納得しづらい・・・・・・。

 巻末の予告どおりに続編が3ヶ月単位で出版されてくれるなら、"良し"としたいのですが。
ふう、ここ最近の著者の作品は、変に"重くなった"なぁと感じます。

~~~
 四国との連絡が取れない・・・・・・。
そして、空撮写真には人っ子一人おらず。
 「新たな地球の攻撃か」と単独で調査へ送り込まれた「空々」少年。
そこで出会うのは、デスルールと、魔法少女!?。
~~~

 さて、最後に本シリーズの感想(過去記事)へのリンクを──

『悲鳴伝』

(記:スッタコ小僧)

【書籍】『最果ての銀河船団 (上)(下)』読破

 「ヴァーナー・ヴィンジ」著、「ヒューゴー賞/キャンベル記念賞」を受賞した【SF】小説です。
"賞受賞"につられて手に取った作品であり、読んだ"ハシバシ"にて、本作品が受賞した理由がよく感じられます。

 ただ、個人的にとても残念なのは・・・・・・

~テンポが悪い、そして、こんだけのボリュームを繰り出しておきながら、あの結末はないだろ。~

 上記の不満が、読書中、そして読後に残った事です。
描いている時間、期間、そして世界が膨大な為、上下2冊、最近の「なぜか2分割」ではなく、ボリュームに見合った分割は良い。
けれども、上巻で「溜まったフラストレーションを下巻で、一気に晴らしてくれると思ったのに・・・・・・最後の最後で、溜めてどうする?。

 設定など魅力的な内容が詰まっており、ぐいぐい引き寄せられる作品でしたが、私は正直、"終わらない"作品は嫌いです。
まあ、「続く」となっても、「その区切り方」、「謎の残し方」にて評価が左右されます。

 特に本作、アマゾンを参照してみた限り、続編が出ていないようですし。

~~~
 莫大な利益をもたらす新しい文明星との取引・・・・・・。
2つの大船団が武力衝突、そして両者共に、身動き、加えて緊急的な協力体制をとらざる得ない状態へ。
船が稼動状態となるには、蜘蛛型星人達の文明発達を待つしかない──。
~~~

(記:スッタコ小僧)

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