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2013年3月

2013年3月24日 (日)

【書籍】『Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークⅦ』読破

 「石田衣良(いしだ・いら)」著、IWGPの果物屋"見習い"「マコト」が遭遇する事件を描いた【ハードボイルド&サスペンス】小説です。

~「マコト」が言う台詞・・・・・・時々、痺れます。~

 当初は、事件のインパクトの方が強かったのですが、"慣れ"は恐ろしいものです。
シリーズが進む度に、シリーズ読み始め当初に受けた衝撃を得られる事はなくなってきたのですが、代わりに引き立ってきたモノがあります。
それが、主人公「マコト」が発する台詞、言葉です。

~これが、このシリーズが続いている理由なのかな。~

 こう言った点があると、まだ他に見つけられていないモノがあるのかと続きはもちろん、過去の作品まで読み返してくなります。
また、短編集で一話が読みやすいのはもちろん、"文量"も手頃で、読み進め易い・・・・・・ハードカバー版は無駄に大きな印象を受けましたが。

 いずれにしても、まだまだ本シリーズは続きがあるので、今後も楽しみです。

 さて、最後にシリーズ感想(過去記事)へのリンクを──

『池袋ウエストゲートパーク』
『少年計数機 池袋ウエストゲートパークⅡ』
『骨音 池袋ウエストゲートパークⅢ』
『電子の星 池袋ウエストゲートパークⅣ』
『赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝』
『反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークⅤ』
『灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークⅥ』

(記:スッタコ小僧)

【書籍】『祝もものき事務所3』読破

 「茅田砂胡(かやた・すなこ)」著、推理しない、捜査しない・・・・・・結局、何もしない探偵"もどき"を描く【サスペンス】小説です。
歩き回る、日々過ごしていく内に事件を解決してしまう「神さまの道具(ツール)」・・・・・・。

 その能力を持った「百之喜太郎」、彼を取り巻く友人&秘書達──「犬槇」、「芳猿」、「鬼光」、「雉名」、「凰華」。
本作では、友人sに焦点を当てて、「百之喜」との出遭い、二人だけのエピソード、現在の事件&トラブルを描く短編集となっています。

 最近は幾分、柔らかくなってきていますが、カッチカッチの【本格推理】好きの私には、シリーズ第一作目、二作目共に著者が描く他シリーズ(【SF】&【ファンタジー】)と比較すると、あまり好きではない作品でした。
ただ、本作の短編形式になって、シリーズ評価が上がってきました。
やはりテンポの良さと勧善懲悪のスッキリ感かな。(まあ、悪人達の企みは、結構、"黒い"ですが。)

 長編になるとどうしても、【推理】──事件の謎に包まれた真相部分に期待してしまう。
本シリーズの楽しみ方としては、「百之喜」の行き当たりばったり、偶然の行動が、どう事件解決に転がって行くかを観察する部分にあると思うのですが、事件と"もどき"ですが「探偵」という用語があると・・・・・・難しい。

 安定して楽しめる作品になってきました。
ただ、私の希望としては、「いい所で続く・・・」となっている別シリーズの新刊をお願いします。

 さて、最後に本シリーズの感想(過去記事)へのリンクを──

『祝もものき事務所』
『祝もものき事務所2』

(記:スッタコ小僧)

【書籍】『ゴーグル男の怪』読破

 「島田荘司」著、著者の描くシリーズ名探偵や刑事は出てきませんが、なかなか"読み応え"のある【推理小説】です。

~~ただし、"読み応え"があったのは推理面ではなく、扱っている社会問題点ですが。~~

 原発関連の施設、作業員を描いている・・・・・・著者、扱うのが早いなぁ。
(早いと思ったのは、単に私が色々な人の最新作をあまり読んでいないので、あくまで私の主観です。)

 事件は、タバコ屋のおばあさんが殺害されるという内容です。
事件発生時に現場周辺、また現場で見かけられた「ゴーグル」をかけた奇妙な男・・・・・。
ゴーグルの中身は皮膚が赤く爛れていたとの証言もあり。

 読者の方は、"ゴーグル男"の視点も描かれている為、オドロオドロしい雰囲気は感じません。
現場に残されていた上端が蛍光ペンにてマークされている五千円札の謎もありますが、事件の真相を含めて、いまいち迫力不足です。
それゆえに、著者お抱えの"名探偵/刑事"達の出番がなかったのではとも、思いました。

(記:スッタコ小僧)

【書籍】『黄昏の岸 暁の天 十二国記』読破

 「小野不由美(おの・ふゆみ)」著、麒麟が王を選ぶ異世界を描く【ファンタジー】小説です。

 残念ながら、原作小説は今回が初めてです。
アニメ化となっている本シリーズですが、ほとんど見た事がありません。
「陽子」が「景王」となってからのエピソード作品、最後、砦で自身の、王の軍隊に対峙する場面が印象的なエピソードの総集編らしきDVDは所持していた記憶があります。
そもそも、そのDVDを購入したのも、

 『十二国記』って良く見る作品だけど、どんな作品なのかな。
小説/アニメのシリーズを初めから、すべて読み/見始める前に1~2話を見て、雰囲気を掴んでおこう

というのが理由だったと思います。
残念ながら、その時点では、全作品を読む/見てみようとはならなかったようですが。

 さて、本作の感想に戻ります。

 あらすじは以下の通り。

 北東に位置する島国「戴」、極寒の北国──。
乱れていた国が、新たな王と麒麟により、安定し始めた頃・・・・・・反逆発生!!。
「戴」の女将軍「李斎(りさい)」が、「景王・陽子」に助けを求めてきます。

 「李斎」の回想と自身の国で手一杯の「陽子」達の様子、そして"十二国側から見た異世界"が交互に描かれる内容です。

 根本的な謎や解決が本一冊で見られないのが残念ですが、十二分に"十二国の世界に触れられる作品ではないでしょうか。
あまりこの世界独自の人型以外の生物の登場が少ないため、見た目的な点ではなく、この世界の成り立ち、理(ことわり)の部分において──です。

(記:スッタコ小僧)

2013年3月17日 (日)

【書籍】『栄光への飛翔 若き女船長カイの挑戦』読破

 「エリザベス・ムーン」著、士官学校を突然、退学になった大航宙会社のお嬢様「カイ・ヴァッタ」の苦難の初航海を描く【SF】作品です。

~もう少し、"ライト(軽い)"作品かと思っていたのですが、意外や意外・・・・・・~

 あらすじ的には、お人好しさが禍して、退学になった「カイ」が、"ほとぼり"を醒ます為、オンボロ貨物船を最後の仕事⇒廃船の初"船長"仕事をベテランクルーの"お守"付きで過ごす──。
そこでの"ドタバタ"が発生するのは想定通りなのですが、その規模が想定以上でした。

 やっぱり、【SF】はいいなぁ。
昔は、【SF】は映画、特撮で見なきゃ・・・・・・なーんて、思っていた幼い頃もあったのですが、読み応えのある作品に出遭うと楽しいです。

 【ファンタジー】も面白いのですが、少し"溢れ"&"マンネリ"気味で、驚きに出遭える作品が少なくなってきています。
その点、【SF】小説は、読んでいる量が少ない事も影響しているのですが、読む作品、それぞれ"新鮮"に感じます。

 今後の読書においても、1冊は混ぜておくのが良いかな。

(記:スッタコ小僧)

2013年3月10日 (日)

【書籍】『灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークⅥ』読破

 「石田衣良(いしだ・いら)」著、池袋のトラブル解決屋-果物店"見習い?"「マコト」が遭遇する事件を描いた【ハードボイルド】作品です。

~【ハードボイルド】といっても、今回の作品では子供や母子がメインとなっている事から、暗い・救われない部分/話が少なくて良かった・・・。~

 いつもより、バイオレンス度は"抑え目"です。
でも、いつもの面々の魅力は、"いつも通り"です。

 どちらかと言うと"人気作"は敬遠してしまう私。
本作もドラマ化などで、最新刊の告知が新聞に大々的に出ている時には、ほどんど手をつけなかった作品です。
でも、実際、読んで見ると、この通り、どんどんシリーズを読み進めている・・・・・・人気となっていた理由を実感です。

 さて、最後に本シリーズの感想(過去記事)へのリンクを──

『池袋ウエストゲートパーク』
『少年計数機 池袋ウエストゲートパークⅡ』
『骨音 池袋ウエストゲートパークⅢ』
『電子の星 池袋ウエストゲートパークⅣ』
『赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝』
『反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークⅤ』

(記:スッタコ小僧)

【書籍】『獣の奏者 外伝 刹那』読破

 「上橋菜穂子(うえはし・なほこ)」著、獣の医術師を目指した「エリン」の物語──の外伝です。
原作小説は未読ですが、アニメ化された作品を見て、とても感動しました。
上記より、続きとは言わないまでも、もう少しエピソードが知りたく、本作を手に取りました。

 本作は、以下の二本柱で恋人となった「エリン」、母となった「エリン」を読者に見せてくれています。

・「イアル」による「エリン」の出産と「エリン」との"回想"馴れ初めエピソード
・「エリン」の良き師、「エサル」による子育て「エリン」と「エサル」自身の"回想"恋エピソード

 アニメ視聴完了から大分、時間が経過しているので、登場人物のほとんどが分からなかったら、どうしようと思ったのですが、心配無用でした。
主要キャラのエピソードに絞られている、いや、それだけ本編である「エリン」の物語が印象深かったのでしょう。
何せ、母を亡くした少女時代から、「獣の奏者」となる結構な一代記ですから。

(記:スッタコ小僧)

【書籍】『半身』読破

 「サラ・ウォーターズ」著、「サマセット・モーム賞」を受賞した【ミステリー】小説です。

 監獄に投獄された「霊媒師」の女性と慰問に訪れた女性との"心の共有"・・・・・・慰問した婦人の周りで発生する不思議な現象

~事件、事件の【ミステリー】を期待していた私には、"最後の最後までは"読むペースが滞りがちだった作品です。~

 しかし、最後の最後でのインパクト・・・・・・成る程、何某かの賞を受賞した事に納得です。

 正直、本作、再読なのではと疑っております。
何故なら、最後の仕掛けに大分、早い段階で気づいてしまったので。(全体的が流れが分かったとしても、楽しめます。)
それに図書館で良く見かける著者の作品は、結構、冊数があるので、色々な著者を試す私にとって、「創元推理文庫」からの最初の一作である本作を未読であるはずないと・・・・・・。

 再読だったとしても、OKです。
最後の仕掛けまでは大分、時間を消費してしまいましたが、最後の最後には回収してくれたので。

(記:スッタコ小僧)

【アニメ・ゲーム】7月1日(日)~7月3日(火)雑記

 予約した時間まで、少し余裕があったので、久しぶりにゲームセンターへ。
『SSFⅣ』をプレイしたのですが、デモがスキップされるは、やけにCPU強いなぁと思っていたら、対戦だった。
対戦はほとんどプレイした事がないので、気づかなかった。
プレイしている最中だったら気づいたかも知れないのですが、こちらが100円入れた直後だったのが気づかなかった要因だったらしい。
全く歯が立たない状況だったが、意外にこちらも「スクリュー」を決める事ができ、2Dゲームのように何も出来ずに「ボコボコ」といった事はなかったので、それなりに楽しめました。

□表中「区分」の意味
A:アニメ
C:コミック
G:ゲーム
-:その他

表.[12/07/01(日)]鑑賞アニメ,プレイゲーム
区分 作品名 補足 メモ
A モーレツ宇宙海賊 第23話 [時は来たり];銀河帝国の海賊。
第24話 vs.[グランドクロス],超接近戦。
第25話 会議;[ルカ]帰還。
第26話 【ピックアップ】参照。
A エウレカセブンAO 第9話 [クォーツ]回収。

【ピックアップ】[07/01]

■『モーレツ宇宙海賊』
 【最終回】です。
最初、見始めた時は、原作タイトルからの想像とは異なり、ちょっと期待ハズレの感がありましたが、その認識は誤りでした。
タイトル変更は、原作タイトルからくる"変な先入観"を取り去り、【SF】&【ちょっちスポ根】として、とても楽しめる作品となっていました。

表.[12/07/02(月)]鑑賞アニメ,プレイゲーム
区分 作品名 補足 メモ
A 謎の彼女X 第13話 【ピックアップ】参照。
A アルカナ・ファミリア 第1話 【ピックアップ】参照。
A TARI TARI 第1話 【ピックアップ】参照。
A 人類は衰退しました 第1話 【ピックアップ】参照。

【ピックアップ】[07/02]

■『謎の彼女X』
 【最終回】です。
放送開始前、CMなどで見た時は、こんな"レトロ調"の絵柄で、大丈夫かと思ったのですが、意外な伏兵でした。
ちょっと変わった【恋愛】&【ギャグ?】作品、"見た目"ではない、インパクトもある内容でした。

■『アルカナ・ファミリア』
 【新番組】です。
原作が女性向けだった場合でも、見続ける作品はあるのですが、残念ながら、この作品の録画はこれで終わりです。

■『TARI TARI』
 【新番組】です。
キャラクターの印象が『花咲くいろは』と重なり、いまいち新鮮なインパクトがないなぁ・・・・・・と思っていたら、「合唱部」か。
音楽を絡めた点での発展が見込めそうです。

■『人類は衰退しました』
 【新番組】です。
不思議なテンポの・・・・・・【SF・コメディ】作品なのでしょうか。
ガッチリ"嵌る"印象はありませんが、それなりに楽しめそうです。

表.[12/07/03(火)]鑑賞アニメ,プレイゲーム
区分 作品名 補足 メモ
A ゆるゆり♪♪ 第1話 【ピックアップ】参照。
A アクセル・ワールド 第10話 姉・妹[行っています]。

【ピックアップ】[07/03]

■『ゆるゆり♪♪』
 【新番組】、第二期です。
最近は、凝っていないOPを見る機会の方が減っているなぁ。
さて、「あかり」大人気の妄想展開からの始まりです。
原作漫画は分かりませんが、ショート作品─「4コマ形式」に近い作品は、安定しているというか、アニメ化側で内容を拡張できる点が利点ではないでしょうか。
「鉄は熱いうちに打て」で、原作がまだ溜まっていないのに直ぐに続編、続編が製作される事が多いのですが、完結しないアニメほど、見ている側に最後、「しこり」を残す作品はありません。
・・・・・・続きが知りたくて、原作の売り上げは伸びるかも知れませんが。(まあ、そこが狙いか。)

(記:スッタコ小僧)

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