【書籍】『おそろし 三島屋変調百物語事始』読破
「宮部みゆき」著の【時代怪奇小説】です。
著者には早く続きを書いて欲しいシリーズが他にありますが、著者のバリエーションの豊さに改めて脱帽です。
本作に収録されている怪奇譚は、一つ一つの設定を見れば、そう"初耳"の話ではない。
『ゲゲゲの鬼太郎』の「鏡爺」のエピソードを思い出したり、既読の怪異譚が浮かんできたりと。
それらの話が、著者が描く舞台設定、登場人物のスパイスが加わると途端に"別ワールド"として、続きが読みたくなる新鮮味を感じます。
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とある事件により心に傷を負った"お嬢"「おちか」。
叔父「伊兵衛」の不在時に代わりに客人に応対した「おちか」、そして客人が話した怪奇譚。
その出来事からの「おちか」変容を感じた「伊兵衛」は、風変わりな趣向を凝らす。
以前は碁打ちの間だった「黒白の間」で、話される怪異譚・・・・・・そして、「おちか」を襲った事件とは。
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書店を見ると本シリーズ、続いているみたいです。
確かに面白いし、これで「おしまい」では物足りない。
また、読みたいシリーズが増えてしまったなぁ。
(記:スッタコ小僧)
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