【書籍】『ゼロ時間へ』再読
「アガサ・クリスティー」著、著者の名探偵達は登場せず「バトル警視」モノの分類させるけど、実質的には「ノン・シリーズ」と言って良い【推理小説】です。
著者の「ノン・シリーズ」を侮ってはいけません・・・・・・。
まあ、著者の作品を慣れ親しんでいる人には「何、当たり前の事、言っているんだ。」と言われそうですが。
シリーズ物では書けない・描けない"騙し"を「ノン・シリーズ」に持ってきて、読者の意表を突きます。
けっして、名探偵を登場させると「あっと言う間に探偵が見抜いてしまう真相だから」では、ありません!!。
(自信のないトリック、その誤魔化しを目的とした雰囲気変えの為、通常のシリーズとは外してくる小説家も見受けられますが・・・・・・。)
本作は唐突なプロローグで始まり、そして「えっ、プロローグの人は?」で吃驚、【推理小説】の肝である事件はしばらく発生せず、発生したと思ったら一転、二転で読者を離さない展開が待っています。
再読にも関わらず、本作の内容を忘れていた自分に吃驚しています・・・・・・こんな面白い作品、真相を忘れるなんて。
でも、再び新鮮な気持ちで「騙された快感」を得る事が出来たのは良かった、良かったです。
~~~
別れた妻、現在の妻・・・・・・両者の改善修復の為、休暇を一緒に過ごす!!。
平和な老婦人の「トレシリアン」館に不穏な、緊張した雰囲気が取り巻く・・・・・・。
「全く、最近の人は何て事を思いつくのだろう」と若い世代を嘆く老婦人「カミーラ・トレシリアン」。
しかし、その嘆きは単に「溜息」では終わらなかった・・・・・・事件、勃発です。
~~~
さて、最後に著者の作品一覧へのリンクを──
(記:スッタコ小僧)
« 【書籍】『蜂の巣にキス』読破 | トップページ | 【アニメ・ゲーム】1月21日(土)~1月24日(火)雑記 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【書籍】『幸せなひとりぼっち』読破(2024.09.06)
- 【書籍】『真鍮の家』読破(2024.08.31)
- 【書籍】『新選組血風録』読破(2024.08.31)
- 【書籍】『顔』読破(2024.08.24)
- 【書籍】『銃』読破(2024.08.24)
コメント