【書籍】『GOSICKⅦ─薔薇色の人生─』読破
「桜庭一樹(さくらば・かずき)」著、第一次"嵐"を乗り切った欧州の小国「ソヴュール王国」にて、"灰色狼"と呼ばれる少女「ヴィクトリカ」と日本からの留学生「久城一弥」が織りなす【推理小説】です。
本作と最終巻の事件については先に【アニメ】版を見てしまいました。(また、最終巻の方を先に読破しました。)
今回、やっと本作を読んで、シリーズ全て読了しました。
最終巻の感想とも重なりますが、やはり本シリーズについては「原作は必読」です。
アニメ版では各巻、2話程度にてまとめています。
本シリーズの各巻は文庫本にしてはかなり薄い部類に入りますが、やはり60分ではボリューム不足という事です。
本原作を読むとアニメ版は、編集が少し粗い短縮版・・・・・・良く午後2時台のテレビ映画放送にて、本来の作品時間より長いときは30分程度も短縮して放送する、"あれ"です。
「ヴィクトリカ」誕生秘話、「ソヴュール王国」最大の王妃「ココ・ローズ」事件を描いている本作。
他にも、本作で"赤毛のマジシャン"の正体/真相を暴露しています。
とある映画で既出の真相、著者は出し惜しみしていなかった、そう重要な謎にしていなかった事が、認識できました。
(アニメでは次の最後の事件まで明かされず、最近の映画で使われたネタを、さも・・・・・・と思ったのですが、原作では"サラッ"と流していたと分かりました。)
アニメ版、良かったのですが、原作を読めば読むほど"粗さ"が目立つとは・・・・・・。
キャラクターの魅力を引き立たせた分、シリーズの細かい伏線などを犠牲にしたという事でしょうか。
さて、最後にシリーズの感想(過去記事)へのリンクを──。
『GOSICK─ゴシック─』
『GOSICKⅡ─ゴシック・その罪は名もなき─』
『GOSICKⅢ─ゴシック・青い薔薇の下で─』
『GOSICKⅣ─ゴシック・愚者を代弁せよ─』
『GOSICK s─ゴシックエス・春来たる死神─』
『GOSICK sⅡ─ゴシックエス・夏から遠ざかる列車─』
『GOSICKⅤ─ベルゼブブの頭蓋─』
『GOSICKⅥ─仮面舞踏会の夜─』
『GOSICK sⅢ─ゴシックエス・秋の花の思い出─』
『GOSICK sⅣ─ゴシックエス・冬のサクリファイス─』
(本書)
『GOSICKⅧ 上─ゴシック・神々の黄昏─』
『GOSICKⅧ 下─ゴシック・神々の黄昏─』
(記:スッタコ小僧)
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