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2011年11月20日 (日)

【書籍】『杉の柩』再読

 「アガサ・クリスティー」著、名探偵「ポアロ」が(単独で※)活躍する【推理小説】です。
※テレビ版に慣れると「ヘイスティングズ」がいないのが寂しい。

 本作では「ぺリイ・メイスン」ばりに"法廷でのどんでん返し"が楽しめます。

 殺人の動機があり、そして、その殺人の機会/手段があったのは彼女一人だけ。
周りに、そして自分でも追い詰める彼女に無実を晴らす事は不可能!?。
──いやいや、真相が別にあれば、それを暴く「ポアロおじさん」がいるじゃないか。

 本作は法廷での被告の回想、そこから殺人が起きるまでの過程が長いのですが、そこが読み所。
推理小説一辺倒だった私のこそばゆくなる恋愛(小説/部分)耐性は、著者で培ったんだろう──。

 相変わらず"犯人隠し"の妙技が冴えています。
その後に"同系統の真犯人"が続く別の著者の作品を読んだのですが、それと比較すると技のキレは明らか。(でも、その作品も別の点でかなり楽しめたので。)

 さて、最後に著者の作品一覧(過去記事)へのリンクを──

『アガサ・クリスティー百科事典』

(記:スッタコ小僧)

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