【書籍】『祝もものき事務所』読破
「茅田砂胡(かやた・すなこ)」著、特殊な能力(!?)をもった探偵(他称!?)が活躍する【推理小説】ではなく、【バラエティ・エンターテイメント】小説でしょうか。
著者が以前に「あとがき」で、和名の登場人物達が出る作品を久しぶりに書きたいという主旨を記載していましたが、その"思い"が詰まった作品です。
(でも、ベースが『桃太郎』らしき点が、また・・・・・・。)
ちなみに"探偵"側の面々の名前は以下の通り。
○「百乃喜・太郎(もものき・たろう)」("無能!?"所長)
○「花祥院凰華(かしょういん・おうか)」("有能"秘書)
○「芳猿・梓(よしざる・あずさ)」("貧乏"役者[男])
○「犬槇・蓮翔(いぬまき・れんしょう)」("童顔"格闘家)
○「鬼光・智也(おにみつ・ともや)」("ハッカー!?"公務員)
○「雉名・俊介(きじな・しゅんすけ)」("切れ者&軍師"弁護士)
~~~
殺人の罪で投獄された弟の無実を自身の結婚話に影響があるので晴らして欲しい姉。
その姉が頼ったのは弁護士に紹介された何やら看板も掲げていない事務所。
応対した所長は、とても頼りない青年だったのですが──。
本当、頼りない青年・・・・・・しかし、彼には「犬もあるけば・・・」の特殊能力(!?)が!?。
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所長「百乃喜」の探偵属性はというと──「ピーター・ラヴゼイ」著『偽のデュー警部』系といったところでしょうか。(どれだけの人が知っているかなぁ、結構、有名作なんだけど。)
要するに"運"で事件を解決する探偵です。
パラメータ的には以下の通り。(『真・女神転生』[≠GBA以外]風)
力:||
体:||
知:||
速:||
運:||||||||||||||||||||
【推理小説】としてではなく、登場人物達の掛け合いと大暴れを楽しむ作品です。
・所長のダメダメっぷり、それを叱る有能秘書。
・所長を補佐する周りの特異技能を持つ面々の活躍。
また、著者お得意の"強い女性"達と──。
さて、シリーズになるのかなぁ。
本作の面白さは事件の手掛かりに「どう、所長が偶然に辿り着けるか」に懸かっています。
本作で大分、そのパターンを露出してしまっただけに厳しいか・・・・・・。
(記:スッタコ小僧)
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