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2011年6月 5日 (日)

【書籍】『インディゴの夜』読破

 「加藤実秋(かとう・みあき)」著、フリーライターと異色ホストクラブのオーナーを兼任する「高原晶(たかはら・あきら)」とホスト探偵団が遭遇する【推理小説】、短編集です。
続編の短編集を以前に読んで面白かったので、今回、第一作目を手に取りました。(尚、本作の表題作は「第十回創元推理短編賞」受賞作です。)

 てっきり、女性オーナー「晶」が同業者と少し毛色の変わったホストクラブの共同オーナーとなる経緯がもっと詳しく描かれている作品があるのかと思いきや、既に「経営中」で始まっていました。
(そこらへんの経緯では登場人物の回想からすると全く事件は絡んでいないので、今後もそのエピソードは掘り下げられる事はないのかな。)

 まあ、本作の醍醐味は個性あるホストの特徴&人脈を活かした捜査による事件解決にあるので。
また、意外とバイオレンス&ダークな事件、現代社会の闇にドキドキハラハラする作品でもあります。

○「インディゴの夜」
 <club indigo>常連の女性客が殺害され、ホスト「TKO(タケオ)」に疑いがかかる。
従業員の容疑を晴らす為、ホスト探偵団、いざ始動!!。

○「原色の娘」
 <club indigo>のナンバーワンホスト「ジョン太」が恩人の娘を預かる事になり、てんやわんや。
小学五年生「祐梨亜(ゆりあ)」に振り回される「ジョン太」は「晶」オーナーにヘルプを依頼。
プリクラを撮りに新宿へ連れ出された所、歌舞伎町ナンバーワンホスト「空也」に出遭った事で、一大事件が勃発する。

○「センター街NPボーイズ」
 「なぎさママ」からの依頼にて、市長の娘との写真をネタに強請りを実行しようとする青年を探す事に。
しかし、ホスト探偵団とは別のグループが執拗に青年を追い回している事が判明する。
危うし、ホスト探偵団、そして明らかになる「なぎさママ」の実力!!!。

○「夜を駆る者」
 半年前に突然に辞めたホスト「BINGO」から「助けてください」との電話。
やがて、電話は突然切られ、店の前には血だらけのかつて「BINGO」の常連だった女性客の姿が──。

 さて、最後にシリーズ続編の感想(過去記事)へのリンクを──

『インディゴの夜 チョコレートビースト』

(記:スッタコ小僧)

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