【書籍】『スリーピング・マーダー』再読
「アガサ・クリスティー」著、長年の人間観察と経験にて事件を暴く老婦人「ミス・マープル」の最後の活躍・・・・・・【推理小説】です。
"最後の活躍"といっても、「ポアロ」と異なり「ミス・マープル」自身はまだまだ元気に終わりますので、ご安心を──。
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新婚ほやほや、「グエンダ」がイギリスにてマイホーム探し。
やがて出遭い、気に入った家にて奇妙な感覚を味わう・・・・・・海へ続く石段、部屋のドア、壁紙と思い描いた事がその家の過去の痕跡と一致した!?。
そして思い出された一つの記憶──「ヘレン」と呼ばれる女性の死体。
「眠れる殺人は起すな」との「ミス・マープル」の忠告に従わず、若き「ジャイルズ」と「グエンダ」は事件捜査に乗り出す。
次々と明かされる、父、義母の姿・・・・・・そして、"起きてしまった"殺人者!?。
若い二人の為、老婦人「ミス・マープル」、出張探偵開始です。
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まだ幾つか短編が残っているかもしれませんが、「ミス・マープル」シリーズ再読は、ほぼ完了です。
後半になるとお得意の「過去の経験、過去遭遇した人との類似」による推理展開の印象が薄くなり、直感と「世間話好きのお節介お婆ちゃん」特性を活かした"捜査"が印象深い・・・・・・。
特異な性格/容姿/口癖もなく、(事件での活躍を除くと)どこにでも居そうな「お婆ちゃん」で親近感が沸き易い魅力的なキャラクターでした。
本書の「ミス・マープル」とお婆ちゃんとまではいきませんが『ジェシカおばさんの事件簿』の推理小説家「ジェシカおばさん」が私の中での二大「女性名探偵」です。
その他、色々な女性探偵に出会っていますが、ハードボイルド系が多かったり、二人と比較すると力量というか、魅力不足で──。
さて、最後に著者の作品一覧(過去記事)へのリンクを──
(記:スッタコ小僧)
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