【書籍】『探偵小説のためのノスタルジア「木剋土(もくこくど)」』読破
「古野まほろ」著、著者の独自"日本"にて金毛九尾の末裔&天才陰陽師「小諸るいか」とかるた名人「水里あかね」が遭遇する事件、読者への挑戦状を多数含む【推理小説】です。
文中で登場人物達が著者の好き嫌いを吐露していますが、「物理トリック」、「アリバイ崩し」が嫌いなそうなので、その点の謎および解答に期待していると"痛い"目を見ます。
本シリーズの特徴は"妄想文字量"が半端ではない──著者の『天帝~』シリーズに耐えられなかった人は本シリーズでは更に"キツイ"ものがあるでしょう。
論理的な謎解きが提供されているのですが、それを解くキーが"妄想文字量"に埋もれてしまっているので・・・・・・。(良い問題だと感じる前に「"妄想文字量"のせいで・・・・・・。」と感じる場合は危険信号です──著者の作品を離れ、過去の古典でのリフレッシュをお薦め。)
今回の舞台と事件は「金田一」を彷彿させる"いかにも"な設定・・・・・・ですが、見事に著者色に染め上げられています。
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孤島「獄霊島」の対立する旧家。
片方の旧家の長女が父親危篤で帰省した時、"仕組まれていた"事件が動きだす!!。
見立て殺人、過去の大量殺人鬼など"探偵小説"要素が満載。
天才陰陽師兼警視監「小諸るいか(通称:コモ)」が事件、いや犯人炙り出しに挑む。
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さて、最後に本シリーズの感想(過去記事)へのリンクを──
『探偵小説のためのエチュード「水剋火(すいこくか)」』
『探偵小説のためのヴァリエイション「土剋水(どこくすい)」』
(記:スッタコ小僧)
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