【書籍】『途中の家』再読
「エラリイ・クイーン」著、推理小説家「エラリイ・クイーン」が久しぶりに出遭った友人とその妹の為、事件を暴く【推理小説】です。
~あれっ、初めて読んだ時は、もっと感動したと思うのだが・・・・・・。~
どうしてしまったのだろう、何が影響したのでしょうか、かなり期待をして読んでいたのに、想定を大幅に下回る読後の満足感です。
事件の設定、流れ以外、犯人と犯人特定に繋がる論理を"スッカリ"忘れていた本作、結構、新鮮な気持ちにて読み込めたのですが・・・・・・。
"スッカリ"忘れていた事自体、初めて読んだ当初も、そんなに感銘を受けなかったという事なのか──。
読者への挑戦状あり、そして結末の犯人特定に至る道筋──説得力があり、成る程と感心する・・・・・・けれども、何だろう、この不満足感は。
再読なのに、また自分自身で真相へ辿り着けず、著者の挑戦に敗れた不満なのでしょうか・・・・・・いや、何か違う。
~最近、不純物ではないのですが、色々なモノが混ざった【推理小説】を読んでいるだけに、純粋な推理(問題)のみに特化した本作では満足しなくなっているのかな。~
最近の作品は新たな驚愕の新規トリック&騙しが出てこない分、"その他"の部分が大いに際立っている・・・・・・登場人物、動機、設定などなど。
そういう作品に慣れた身にとって、昔と違い、著者の作品ではいまいち満足できなくなってしまっているのでしょうか。
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十年間、上流と庶民の二重生活を続けた男の末路。
両者の間にある、まさに"途中の家"──入れ替わりに使っていた家にて、ナイフで胸を刺されて死亡。
果たして、男は"どちらの身分"にて殺害されたのか・・・・・・。
男の妻、旧友の妹の殺人容疑にを晴らす為、「エラリイ」は事件に取り組む!!。
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(記:スッタコ小僧)
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