【書籍】『女王国の城』読破
「有栖川有栖(ありすがわ・ありす)」著、「推理小説研究会」部長「江神二郎」が謎を紐解く【推理小説】、シリーズ第四弾です。
シリーズだったんだぁ、すっかり忘れていました、国名シリーズばかり読んでいたので。(国名シリーズも随分とご無沙汰・・・。)
「江神」シリーズである『月光ゲーム Yの悲劇'88』、『孤島パズル』、『双頭の悪魔』の三冊──内容は詳しく憶えていませんが、「読んでいる」&「面白かった(外れではなかった)」との記憶はあります。
なので、ボリューム大の本作、とても楽しみにして読んだのですが・・・・・・
~残念です。大掛かりな舞台設定以外、目新しい事が一つもありませんでした。~
「読者への挑戦」を出す事が可能な緻密な論理と作りには感心しますが・・・・・・「密室」の謎が既に使い古されているといっても良い、あれではね。
まあ、本作の醍醐味は限られた情報、限られた舞台の中、論理的思考で犯人を推理する点。
謎(トリック)で読者を驚愕させようとの試みのある作品ではないので、仕方がないのですが、やはり「密室」という用語がでるとまだ見ぬ(読まぬ)トリックがあるのかと期待してしまう自分がいるので。
当初、本作読み終わったら、過去のシリーズ作品を再読しようと意気込んでいたのですが・・・・・・また、今度にしよう。
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UFOの到来、異星人「ぺリパリ」の再降臨を待ち望む宗教団体「人類教会」。
その会員達が多数暮らし、発祥の地である「神倉」に聳え立つ城。
卒論作成が目的か、その「城」に向かったまま音信不通となった部長「江神」を心配して、推理小説研究会の後輩「望月」、「織田」、「マリア」、「アリス」が「神倉」の地へ乗り込む。
やがて遭遇する事件および旅館にて出合った元警察官から聞いた11年前の密室殺人の真相とは──。
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(記:スッタコ小僧)
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