【書籍】『おまけのこ』読破
「畠中恵(はたけなか・めぐみ)」著、廻船&薬種問屋「長崎屋」の息子「一太郎」・・・大妖の血を引く病弱な"若だんな"とそれを取り巻く妖達、そして遭遇する事件を描いた【妖・人情・推理小説】、シリーズ第四弾の短編集です。
~推理部分は幾分弱まり、妖・人情話がメインとなってきたかな。~
推理好きな私には少し寂しいところですが・・・・・・。
○「こわい」
人からも妖達からも嫌われる妖「狐者異(こわい)」。
その悲しい性に"チクッ"と胸痛む話となっています。
○「畳紙」
厚化粧をしないと人前に出れない「お雛」。
その秘められた謎と苦悩になんと妖「屏風のぞき」が人肌・・・・・・妖肌を脱ぐ!?。
○「動く影」
"若だんな"の幼い頃の話。
隣の「栄吉」と友情を深める話、または「栄吉」の妹との親交を深める話かなと期待したのですが・・・・・・。
○「ありんすこく」
なんと"若だんな"が吉原からの足抜けの手伝い!?。
人の闇、矛盾を"ザクッ"と突く話となっています。
○「おまけのこ」
妖「鳴家(やなり)」大冒険です。
長崎屋で盗難事件発生!!~「月の玉」が盗まれると犯人に噛み付いた小鬼「鳴家」、外に放り出されて大冒険です。
果たして事件の犯人は、「鳴家」は無事、長崎屋に帰る事ができるのか──。
最後に前作の感想(過去記事)へのリンクを──
(記:スッタコ小僧)
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