【書籍】『GOSICK s─ゴシックエス・春来たる死神─』読破
「桜庭一樹(さくらば・かずき)」著、東洋から来た少年「久城一弥(くじょう・かずや)」と"知の泉"を駆使する灰色の狼──いや、ビスクドールのような少女「ヴィクトリカ」の出遭いの事件簿です。
前述の二人の出遭いの他、留学生「アブリル」と「久城」の出遭い、そして先生「セシル」と「ヴィクトリカ」の出遭いと長編では描かれていなかった"出遭い・はじめて"が満載の短編集となっています。
相変わらずミステリー部分は弱い(※)のですが、「ヴィクトリカ」の栗鼠のような微笑ましい生態&棲息描写にて、楽しませてくれる作品です。(本当にミステリより、そっちに力が入ってきたなぁ。)
本編の方は『~Ⅳ』で「アブリル」と「ヴィクトリカ」が出遭いを果たして、事件を巡る謎の他、「久城」を巡る"戦い!?"も気になるところです。
本編を読んでいると本作で登場する「アブリル」に「あれっ」と思うのですが、そこが本作の読み所でもありました。
※トリックの他、短編でページ数も少ないことも影響して事件背景まで弱くなっています。
また、事件の怪奇さ、問題編の不気味さ演出の部分も短くなってしまっていて・・・・・・。
サイトで調べると本シリーズも長編はあと二冊、短編もあと二冊。
あと少し楽しめそうです。
『GOSICK─ゴシック─』
『GOSICKⅡ─ゴシック・その罪は名もなき─』
『GOSICKⅢ─ゴシック・青い薔薇の下で─』
『GOSICKⅣ─ゴシック・愚者を代弁せよ─』
(記:スッタコ小僧)
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