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2010年7月17日 (土)

【書籍】『<魔法の国ザンス(20)>魔王とひとしずくの涙』読破

 「ピアズ・アンソニイ」著、魔法が使えない世界「マンダニア」と隣り合う、一人一つは必ず魔法を持つ世界──「ザンス」を描いた【ファンタジー】小説、シリーズ第二十弾です。

~一冊のボリュームが満点の本作、読んでみると毎度の事、長さを感じさせません。~

 最近は終盤の怒涛の展開により、「端折りすぎじゃないか」/「唐突・・・」と思う部分がある程です。(ちょっとラストに向けて、急ぎ足過ぎかな、拙速と思ってしまう部分あり。)
中学校の頃、シリーズを初めて読んだ時は、「今まで読んでした本と比較して、とても分厚い本だ。」と思っていたのが懐かしいです。

 さて本作の感想です。
ストーリー的には今までのシリーズ作品と同様にある「ザンス」の生物/生物達に焦点を当てた【冒険物】です。
「探索の旅」+「ザンスの危機を救う旅」の展開・・・・・・いつも通り、探索の目標検索のため、もうシリーズ定番というか、常習犯となった良き魔法使い「ハンフリー」とその"三つの関門"が毎度の事ながら出てきます。
(「ハンフリー」は情報の魔法使いであり、三つの関門を越えて城を訪れた者には一年間の奉公の代わりに質問の"答え"をくれます。)

本作品の独自な点、特徴は、その冒険の対象、焦点が「ザンス」の創造主、魔王「ザンス」である点です。

 他の世界を支配する魔王達との賭けにのってしまった魔王「ザンス」。
醜悪な姿、また初回一回しか言葉での意思疎通ができないという制約にて、いち「ザンス」の生物として、自分のために涙を流してくれる者の探索開始です。
 一方、「マンダニア」からはハリケーンに追われたRV車で自宅へ帰宅中の一家族が境界より、「ザンス」へ侵入してしまった!!。
父、母、兄、弟、妹、犬、猫、インコの「ボールドウィン」一家・・・・・・想像、小説の中の【ファンタジー】が現実となっている世界で、大困惑。(子供達は、おおはしゃぎ)
前述の魔王の探索の旅と「ボールドウィン」一家の帰宅(元の世界へ)の旅が重なった時、事態は大きく動きだします。
家族と一緒に入ってきてしまったハリケーンにより「ザンス」の危機到来!!、この世界を守るため、そして元の世界に戻るため、RV車がまさに"かっ飛び"ます。

~やっぱり、シリーズを熟読していないとキツイかな・・・・・・。~

 過去のシリーズ作品に関わる点、特に「ザンス」危機にて全員総登場状態となるので・・・・・・やはり、名前で誰だっけ、どんな登場人物/生物だっけと思い悩む点は少しストレスです。
まあ、冒険の中心が「マンダニア」から来た家族など今までのシリーズ作品に出てきていない"新参者"中心なのが少し救いかな。
また、楽しめる点として挙げられるのがその"語り口"。
父、母、兄、弟、妹、犬、猫、インコの「ボールドウィン」一家各自など、色々な登場人物/生物達の視点、心情など面白い"切り口"が楽しめます。

さて、最後にブログを書き始めてから読んだ本シリーズ作品の感想(過去記事)へのリンクを──

『<魔法の国ザンス(18)>ガーゴイルの誓い』
『<魔法の国ザンス(19)>女悪魔の任務』

(記:スッタコ小僧)

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