【書籍】『第七の女』読破
「フレデリック・モレイ」著、「パリ警視庁賞」を受賞した「ニコ・シルスキー警視」を中心としたフランス警察が活躍する【警察小説】です。
読んだ感想はというと
~賞のタイトルの割りには、警察の"地道な捜査が実る"点が伝わって来ない~
まあ、私が勝手にタイトルから想像していた事から違っただけなのですが──。(地道な目撃者探し、聞き込みなどが事件解決に功を奏す作品かなっと想像していました。)
事件自体が、犯人の予告どおり一日一人・・・・・・「7日間」における連続殺人犯と警察の攻防戦なので、"地道"を活かす部分が少なかったのかも知れませんが。
その代わり犯人のばら撒いたニセの手掛かりを含めた微細な証拠物件の解析が、最後に実を結ぶ点が本作の読み所かな──真相到達も犯人の誘導が強いだけに素直に捜査陣に喝采は贈れませんが。
結局、《事件の猟奇性》と《「ニコ・シルスキー警視」の恋愛》が一番印象に残る、なんとも言えない作品です。
ただ、事件が7日間という点から、とてもスピーディに読み進め、読み終わった作品ではあります。
(記:スッタコ小僧)
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