【書籍】『れんげ野原のまんなかで』読破
「森谷明子(もりや・あきこ)」著、図書館を舞台に不思議・不可解な事件を描く連作短編集、【推理小説】です。
新米(!?)司書「文子」の視点にて図書館または近隣で発生する不思議な出来事を描き、先輩「能勢」の推理にて真相到達です。
~"図書館"(機能・設備など)をうまく利用した事件の謎には感心~
しますが、それが《謎と推理の面白さ》と直結していないのが残念なところ。
まあ、収蔵している"本の内容"に関わる謎だとその本を読んだ事がある人は「ニヤリ」ですが、読んでいない人は「ぽかーん(サッパリ)」なので、"図書館"への目の付け所はGoodなのですが。
事件発生時点にて何となく"バック"が分かる点が、発生した事象の不可解さと真相の"隠し不足"──。
■「霜降─花薄、光る。」
小学生が閉館時間後、隠れて図書館で過ごそうとする事件が頻発する。
そしてギターケースの落し物、中にはカップ麺が一杯!?。
小学校で流れる噂と裏に潜む真相とは──。
■「冬至─銀杏黄葉」
洋書絵本が勝手に並べられる出来事が発生する。
何かの暗号!?、事件に潜む淡い思い──。
■「立春─雛支度」
図書館の貸し出し情報が流出!?。
図書館の地主が商うコンビニにてコピーの忘れ物あり。
そこには、外部に出るはずのない貸し出しリストが──。
調べるとその貸し出し者達は皆、図書館を利用した事がない!!──本、盗まれる!!!。
■「二月尽─名残の雪」
大雪の日・・・・・・図書館は閉館となり、自宅に帰れない「文子」は近くの地主さんの家に泊まる事に。
地主が語る「幼い頃、雪女に会った」話──話の裏に潜む真相とは如何に。
■「清明─れんげ、咲く」
図書館にお客を招き始めた!?、レンゲソウが咲いた野原にて観光名所を目指す。
しかし、そこに隠された過去とは──。
(記:スッタコ小僧)
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