【書籍】『緋友禅 旗師・冬狐堂』読破
「北森鴻(きたもり・こう)」著、古美術・骨董を扱う一匹狼・・・いや、一匹狐、「旗師・冬狐堂(はたし・とうこどう)」こと「宇佐見陶子(うさみ・とうこ)」が遭遇する事件を描く【推理小説】──短編というより中編集です。
本作についての率直な感想は、
~目新しい話・発見がなかったな~
です。
今まであまり気にならなかったのですが、ここにきて『ギャラリーフェイク』(※)耐性が出てきたのかな、直ぐに謎・先行きが分かってしまった話ばかり。
※「細野不二彦」著[コミック]
加えて今回は「スカッ」と終わる話がなく、暗い展開ばかりだったのも影響してなんとも読み終わりが「ズーン」としました。
○「陶鬼」
手厳しい師でありライバル!?──《ツルさん》の名前で知られた同業者が自殺したことを知った「陶子」。
しかも原因は無形文化財の保持者の遺作である焼き物を壊してしまった!?、あの「焼き物」の目利きで知られた《ツルさん》が──。
果たして、《ツルさん》の過去に秘められた謎とは。
○『「永久(とわ)の笑み」の少女』
伝説の「堀り師」が持ち込んだ、「陶子」も思わず息を呑んだ埴輪。
その「堀り師」が死亡した!?──やがて浮かび上がる行方不明となっている「堀り師」の娘の事件。
出土の場所、そして事件の謎とは。
○「緋友禅」
人気のない画廊での個展・・・・・・しかし、「陶子」は展示された鮮やかな糊染めタペストリーに目を惹かれる。
思わず手持ちの120万円にて全ての作品を購入するが──作品が送られて来ない。
作家の自宅を訪れると・・・・・・脳溢血で死亡、加えて作品全てが行方不明となっていた。
半年後、ある女性の緋友禅の作品展で「陶子」は同じ"色"に出会うことに──。
○「奇縁円空」
「円空仏」の謎に迫り、加えて30年前から尾を引く贋作事件に巻き込まれる「陶子」。
本物と全く見分けがつかない作品に「陶子」が立ち向かう!!。
(記:スッタコ小僧)
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