【書籍】『凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルⅠ』読破
「北森鴻(きたもり・こう)」著、民俗学者「蓮丈那智(れんじょう・なち)」とその助手「内藤三國(ないとう・みくに)」が遭遇する事件を描く【推理小説】です。
まあ、日本の歴史関係・・・・・・「高田崇史(たかだ・たかふみ)」さんの『QED』シリーズが好きなのですが、本書を手に取ったのは別の理由です。
著者の『狐罠』・『狐闇』を昔に読んでシリーズ続き読みたいなぁ~と思っていました。
残念ながら上記のシリーズは出ていませんが、図書館で本シリーズのⅠ・Ⅱを見つけて久しぶりの著者の作品を読んでみたくなりました。
てっきり長編かなと思ったら、表題作を含めた短編集です。
上記より『QED』より読みやすく、事件の"歯切れ"が良い。
何点かいままで読んだ作品の知識に被る点がありますが、そのお陰で事件の推理に集中することができました。(もちろん、「成る程、知らなかった。」と民俗学から導き出された"見方"に感心する部分もありました。)
最近、目新しいトリックやうまい組み合わせトリックがなく、披露される知識も何か身近ではない特殊分野に偏る作品が多くて困っていたところだったので助かりました。
本シリーズ、続けてⅡ・Ⅲと読んでみますか。
・「鬼封会(きふうえ)」
追うモノ、追われるモノ・・・・・・伝統の祭事に隠された現在の事件に繋がる真実とは。
・「凶笑面(きょうしょうめん)」
禍々しい笑いのお面に秘められた罠。
・「不帰屋(かえらずのや)」
過去、神隠しなどのあった部屋で"雪"密室殺人!?。
・「双死神」(そうししん)
製鉄の遺跡が崩れて一人死亡・・・・・・果たして事故か、殺人か。
・「邪宗仏(じゃしゅうぶつ)」
両腕を切断されたと思しき仏像発見・・・・・・そして、両腕を切断された遺体が!!。
見立て殺人!?。
(記:スッタコ小僧)
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