【書籍】『写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルⅢ』読破
「北森鴻(きたもり・こう)」著、異端の民俗学者「蓮丈那智(れんじょう・なち)」《チーム》が歴史/その土地の謎と共に遭遇する事件を描く【推理小説】、短編集第三弾です。
本作まではどちらかというと「蓮丈那智」と「内藤三國(ないとう・みくに)」の《コンビ》でしたが、新助手「佐江由美子」・教務課の"狐目"などのレギュラーメンバが前面にて活躍するようになりました。(加えて、"旗氏・冬狐堂"も再び登場します。)
本作で少し残念だったのは表題作を除くと"歴史/その土地の謎"が薄かった点・・・・・・ヒロイン(!?)「蓮丈那智」に危機!!の"サスペンス色"が少し濃厚すぎたかな。
サスペンスの"ドキドキ"ではなく、"歴史/その土地の謎"にて引っ張っていって欲しかったところです。
・「憑代忌(よりしろき)」
「内藤三國」に危機・・・・・・自身の写真が"呪い"の対象に!?。
「御守り様」と呼ばれる人形の調査に訪れた「三國」&「由美子」、人形紛失→破壊、そして人形と同様の姿で殺害された当主の死体が!!。
・「湖底祀(みなそこのまつり)」
レポートテーマ「器物としての鳥居の起源」・・・・・・果たして「鳥居」とは何か。
郷土史研究家の「円(つぶら)湖」の文字から連想した推理により湖の底から発見された鳥居。
「蓮丈那智」は言い切る・・・・・・もう湖の底から発見されるものはないだろうと──。
湖底遺跡発掘を巡り、かの研究家が殴り込んできて・・・・・・(「三國」またも災難遭遇)。
・「棄神祭(きじんさい)」
否定するわけではないけど、"言葉"のトリックはちょと・・・・・・。
神像を燃やす祭・・・・・・「蓮丈那智」が昔に遭遇した殺人事件に決着です。
・「写楽・考(しゃらく・こう)」
雑誌に掲載された『仮想民俗学序説』が大きな波紋!!。
著者の持つ古文書を調査しに訪れた「蓮丈那智」研究室を訪れた一行が遭遇したのは・・・・・・謎の失踪事件!?。
成る程、"ある画家"に繋がるか・・・・・・てっきり表題だけかと思っていたけど。
『凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルⅠ』
『触身仏 蓮丈那智フィールドファイルⅡ』
(記:スッタコ小僧)
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