【書籍】『赤い拇指紋』読破
「オースチン・フリーマン」著、法医学権威、そして"科学的捜査法"を駆使する「ソーンダイク博士」が登場する【推理小説】です。
その捜査法および「博士」との名前から、"お堅い"雰囲気の作品なのかなぁと思っていたのですが──(『思考機械』のような)。
"推理"──最後の法廷での種明かし&実証も盛り上がり、面白かったのです。
加えて、
"ロマンス"──「ワトソン」役の「ジャーヴィス」の苦悩する恋
"サスペンス"──「ソーンダイク博士」に襲い掛かる数々の死の罠
にて、通常は最後の種明かしまで悶々とするところが全編通して、緊張感が持続し一気に(事件&恋の)結末に着地です。
(当初は、本作で扱っている盗難事件だけでどうやって最後まで"持たす"のかとても心配だったのですが・・・・・・。)
~やはり名前が残る"古典"には種が分かっていながらも、読み進めてしまう力があります。~
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多額のダイヤモンドの盗難事件発生。
容疑者は合鍵を持つ金庫の持ち主自身とそのいとこ、青年二人・・・・・・金庫内に残されていたメモ用紙に血染めの指紋。
いとこの一人の親指の指紋と一致──無実を訴える青年に「ソーンダイク博士」が捜査に乗り出す。
果たして、指紋という決定的な証拠を打ち破る活路はあるのか!?
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(記:スッタコ小僧)
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