【書籍】『秋期限定栗きんとん事件 上・下』読破
「米澤穂信(よねざわ・ほのぶ)」著、昔の"顔"を封印し【小市民】を目指して静かに暮らそうと努力する「小鳩君」と「小佐内さん」が遭遇する事件を描くシリーズ第三弾です。
『春期限定~』、『夏期限定~』 と続いていたのでおそらく続編があるだろうなぁと思っていたのですが・・・・・・前作の"決別"にてもう終わりなのかもしれないとの考えもありました。
まあ、どちらでもいいやぁと思っていたのですが、今作にて改めて"楽しみなシリーズ"になりました。
一年がかりの連続放火事件を追う展開となっているのですが、その推理部分は「後からの手掛かり」(後出し)が多くて真相が明かされても・・・・・・「ふ~ん」。
(その他、日常+少し非日常の事件の謎解きもありますが、いずれも同様。)
上記を補って余りある最後の「小佐内さん」の一言・・・・・・。
本作の魅力は何と言っても、「小鳩君」・「小佐内さん」両方の"恋愛描写"です。
果たして、"変わった二人"に"普通"の恋は出来るのか──(後は読んでからのお楽しみ!!)。
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前作にて"喧嘩(!?)"別れの「小鳩君」と「小佐内さん」。
なんとそれぞれに恋人が出来る展開です。
「小鳩君」は放課後の教室にて女子から告白、「小佐内さん」は図書室で男子から──。
「小佐内さん」の年下の彼氏は"つまらない学内新聞"を盛り上げようと奮闘する新聞部一年生の「瓜野君」。
「小佐内さん」は"陰ながら応援"!?──町で発生している連続放火事件の次の事件現場予想にて盛り上る「瓜野君」のコラム・・・・・・。
果たして、事件の行く末は──。
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今回は「小佐内さん」が一際"輝いた"作品となっています。
(記:スッタコ小僧)
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