【書籍】『アクロイド殺し』再読
「アガサ・クリスティー」著、引退し「キングズ・アボット村」にてカボチャ作りに精を出す名探偵「ポアロ」の活躍を描く【推理小説】、シリーズ長編第三弾です。
"引退"したという設定と昔に読んだ順序のせいかな、シリーズのこんな早い段階に発表された作品とは思っていませんでした。
~月並みですが、再読でも色褪せない作品です。(犯人をしっかり覚えていたとしても)~
事件に関わる人々の様々な思惑(嘘)にて、色々と目くらましがあり、うまく伏線が隠されていること、そして最後の最後まで"かの有名な犯人"にたどりつかないように工夫がされています。
また今回は巻末の作家「笠井潔(かさい・きよし)」さんの"解説"を読んで、『成る程、こんな序盤に本来の【仕掛け(伏線)】があったのか・・・・・・。』と感心しました。
"意外な犯人"だけが際立って印象に残っていた作品ですが、改めて読んでみるといつもの「クリスティー」作品に溢れる趣向・雰囲気が溢れる、《読み易い》作品です。(《読み易い》──再読するには結構、重要なキーワードです。)
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近年、"死"が溢れる「キングズ・アボット村」。
一年前に主人を亡くした「フェラーズ夫人」が亡くなった。
その「フェラーズ夫人」との再婚が噂されていた「アクロイド」氏が何やら慌てた様子で相談事があると食事の約束を──。
「アクロイド」氏を訪ねたその夜、帰宅すると電話がかかってきて・・・・・・。
もっとも有名な被害者と犯人の物語、はじまり、はじまり~。
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最後に「アガサ・クリスティー」作品一覧へのリンクを──
『アガサ・クリスティー百科事典』
(記:スッタコ小僧)
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