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2009年8月20日 (木)

【書籍】『大鴉の啼く冬』読破

 「アン・クリーヴス」著、「CWA最優秀長編賞」受賞作の【推理小説】です。
地元の警部と本島の警部の捜査を描く【警察小説】といった方が適切かな、「緻密な伏線と大胆なトリック」と謳っていますが

~どちらも弱い~

というのが私の感想です──伏線の方は読み込みが足りないのかも知れませんが、「トリック」の方は如何ともしがたい。
犯人が分かった途端、別の作品の名前が頭に浮かびました。・・・※
その作品の影響で《新鮮味と衝撃》が減少したためかもしれません。

イギリス・・・・・・グレートブリテン島の北、シェトランド島を舞台に描かれた少女の殺人事件。

・8年前にも少女失踪事件があり、その時の容疑者である老人の視点
・死体発見者であり、島に戻ってきたシングルマザーの視点
・殺害された少女の親友の視点
・地元の中年警部の視点

と老若男女の色々な登場人物の視点から、島に住む人々と事件の内容を見せてくれます。

 前述の(※)がなかったら、最後に「ズーン」とくる結構パンチの効いた作品になっていたと思います。

(記:スッタコ小僧)

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