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2009年8月 8日 (土)

【書籍】『エドガー賞全集[1990~2007]』読破

 「アメリカ探偵作家クラブ賞」──通称「エドガー賞」の最優秀短篇賞を受賞した作品を集めた短篇集です。
残念ながら2005年の受賞作は、連作短篇集の一部であり版権の関係で収録されていません。

 まだ見知らぬ色々な外国の作家の作品を読む機会とばかり──と飛びついたのですが、意外と知っている(既読の)著者ばかりで、別の意味で吃驚。
短篇一編だけで「光れ」とは言わないけど、こうも固定してしまうモノなのかな。

 "ピリッ"と小粒の謎とトリックを楽しむつもりだったのですが・・・・・・どうもその方面の作品が受賞するモノではないらしい。

舞台設定、「登場人物達の深い心情/人間の闇」あたりに重点、読んだ後に《ズーン》と来る(重い)作品多数となっています。

■1990年受賞作
「ドナルド・E・ウェストレイク」著
「悪党どもが多すぎる」
⇒序盤は少し「ライト(明るく)」といった所でしょうか。
 穴を掘って銀行の金庫室に出た二人が出会ったのは・・・・・・えっ、人質!?。

■1991年受賞作
「リン・バレット」著
「エルヴィスは生きている」
⇒「エルヴィス」のモノマネにて暮らす日々、やがて不満が爆発し──。

■1992年受賞作
「ウェンディ・ホーンズビー」著
「九人の息子たち」
⇒貧しい一家に生まれた女児が死亡・・・・・・その真相は。

■1993年受賞作
「ベンジャミン・M・シェッツ」著
「メアリー、メアリー、ドアを閉めて」
⇒富豪の姪の結婚を阻止する依頼を受けた探偵。
 相手の男は目的は・・・・・・。

■1994年受賞作
「ローレンス・ブロック」著
「ケラーの治療法」
⇒殺し屋「ケラー」・・・・・・短編集を以前読んだなぁ。

■1995年受賞作
「ダグ・アリン」著
「ダンシング・ベア」
⇒戦場から戻ってきた兵士・・・・・・過酷な捕虜生活の名残の踊り。
 過去一人の女性を巡り喧嘩別れした友に会いに来たのですが──。

■1996年受賞作
「ジーン・B・クーパー」著
「判事の相続人」
⇒父親が死んでからお世話になっていた判事の頼みにて一人の女性を探す依頼を受けた主人公。
 頭の片隅にあった幼い頃の記憶が甦り、意味を知る──。

■1997年受賞作
「マイケル・マローン」著
「赤粘土の町」
⇒幼い頃、父親の知り合い、町のアイドルだった女性の裁判を見た主人公。
 成長し、知った真実──。

■1998年受賞作
「ローレンス・ブロック」著
「ケラーの責任」
⇒殺し屋「ケラー」再び受賞か・・・・・・ひょんな事でターゲットの孫を助けてしまった殺し屋。

■1999年受賞作
「トム・フランクリン」著
「密猟者たち」
⇒森に住む無法者三人組・・・・・・幼い頃、父親が自殺し兄弟三人での暮らし。
 ある時、新米狩猟監視官を殺害してしまってから・・・・・・伝説の男の執拗な復讐が。

■2000年受賞作
「アン・ベリー」著
「英雄たち」
⇒パニックを起こし、味方を危機に陥れて不名誉な死を遂げた青年。
 その事を信じなかった戦友が死体で見つかり・・・・・・。

■2001年受賞作
「ピーター・ロビンスン」著
「ミッシング・イン・アクション」
⇒父親が戦死したばかりの少年が行方不明に・・・・・・。
 容疑、そして町の悪意が一人の男性に──。

■2002年受賞作
「S・J・ローザン」著
「ペテン師ディランシー」
⇒女探偵「リディア・チン」が計画した「お仕置き」とは──。

■2003年受賞作
「レイモンド・ステイバー」著
「メキシカン・ギャツビー」
⇒若いギャングスターに自身の映画化を持ちかけられたプロデューサー。

■2004年受賞作
「G・ミキ・ヘイデン」著
「メイドたち」
⇒過酷な労働に苦しむ黒人奴隷たち・・・・・・ある時、お嬢様付きのメイドにある薬が手渡されて。

■2006年受賞作
「ジェイムズ・W・ホール」著
「隠れた条件」
⇒200ドルと破格の安さで仕事を請け負う殺し屋。
 請け負う前に依頼人にいくつかの質問を──。

■2007年受賞作
「チャールズ・アルダイ」著
「銃後の守り」
⇒連行中に事故に合い、青年を死なせてしまった男性。
 仕事をやめて、旅に出た先で出会ったのは──。

~正直、目新しい話/設定がなかったです。(内容を)すぐに忘れてしまいそうです。~

(記:スッタコ小僧)

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