【書籍】『火曜クラブ』再読
「アガサ・クリスティー」著、《人間を見抜く》・・・・・・人生経験豊富な【安楽椅子探偵】「ミス・マープル」の短編集です。
久しぶりに読むと《言葉の謎掛け》が多いのがちょっと気になりましたが、「ミス・マープル」の独壇場を楽しむ事ができました。
《説得力のある、最後に「カチッ」と嵌る結末》にて一編一編が「スカッ」と終了です。
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ひょんな事で色々な方面の人物が集って【迷宮入り事件】を披露する事に──。
いつも真相に辿り着くのは・・・・・・編み物を手にしたおばあさん。
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<>内は「ミス・マープル」お得意の村人話
■「火曜クラブ」
毒殺事件・・・・・・殺害された妻の夫に嫌疑がかかるが毒を入れるチャンスは皆無。
果たして──。
<マウント荘のハーグリーヴズさん>
■「アシタルテの祠」
いわくつきの森にて、当然バッタリ・・・・・・刺殺事件。
近づいた人物がいなかったはずだが、どうやって──。
<大戦で負傷したジャック・ベインズ>
■「金塊事件」
難破した船からなくなった金塊。
カフェのおやじに嫌疑がかかるも──。
■「舗道の血痕」
新婚夫婦と友人の女性・・・・・・干してあった水着から血痕が滴っているのを見た画家。
しかし、特に事件は発生していなかった──が、数日後。
<グリーンさんの奥さん>
■「動機対機会」
息子を亡くした老人。
降霊術を行なう霊媒師に傾倒し、親族をよそに遺産を・・・・・・。
遺言状を開くと中には白紙・・・・・・書かれたはずの遺言状は!?。
■「聖ペテロの指のあと」
夫が急死・・・・・・残されたのは殺人の疑いが村に広まりつつある妻。
窮地に陥った姪の為、「ミス・マープル」が真相を暴く。
■「青いゼラニウム」
壁紙の花の色が変化!?・・・・・・不吉な前兆に怯える妻。
そして、事件発生──。
■「二人の老嬢」
海水浴に出た二人のお婆さんの一人が溺死・・・・・・。
ある目撃談──もう一人が助けようとではなく、沈めていたと。
<トラウトおばあさん>
■「四人の容疑者」
階段から落ちて一人の男性が死亡した。
ある組織を告発した事で、命を狙われていた男性・・・・・・果たして殺人か!?。
<忠実なアニー・ポールトニー>
■「クリスマスの悲劇」
夫が妻を殺害しようとしていると直感した「ミス・マープル」。
しかし、用心も空しく事件は発生。
夫には鉄壁のアリバイが・・・・・・果たして「ミス・マープル」の直感は間違っているのか!?。
■「毒草」
料理を食べて中毒で一人が死亡・・・・・・事故か、毒殺か。
<バッジャー爺さん>
■「バンガロー事件」
奇妙な泥棒・・・・・・偽手紙で脚本家を目指す青年を誘きだし、コツン。
目が覚めると警察に逮捕──今までいたバンガローにて盗難があったとの事。
バンガローの住人を誘きだしてまで、実行された盗難事件の真相とは。
■「溺死」
妊娠した女性が溺死・・・・・・打撲・痣などから殺人事件!?。
事件の真犯人を察知した「ミス・マープル」。
無実の人が犯人となるのを阻止する為に知り合いの元警視総監に一枚のメモを渡す。
中には犯人の名前──果たしてメモを託された元警視総監は捜査の軌道を修正し、真犯人へと向かう事ができるのか。
○どれもこれも(最後が一番お薦めですが)「ミス・マープル」の醍醐味が詰まった話ばかりです。
(記:スッタコ小僧)
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クリスティのミス・マーブルもの「13の謎」の最初の短編「火曜クラブ」は,吸い取り紙に残った hundreds and thousands という語が鍵になっている.辞書で見ると
hundreds and thousands
無数
hundreds and thousands of birds|無数の鳥.
英国用法(菓子などの飾りに使う)あられ砂糖(米国用法nonpareil).
で,謎解きで 1 では... [続きを読む]
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